市は、待機児童対策のためアクションプランを策定し、急ピッチで保育受入れを拡大しています。
平成30年4月に約550人の受入れ拡大、それに伴い保育士確保・定着化を目指しています。
今回の事業は、特に保育士「確保」のみならず「定着化」に力点を置いた事業です。
つまり、以前行われた事業は、「確保」＝新規採用に補助金（給付金）を出していましたが、今回は「定着化」＝既に働いている人にも補助金を出すものです。
以前の事業では、新規採用された方のみ30万円が給付されていましたが、それでは長年戸田市の保育を支えてくださった方々は対象外であり、不公平だという指摘もありました。
もっともなご意見だと思います。
今回は、それらの声も受け、すでに働いている方も含め年間20万円のボーナスを支給するものです。
先日の委員会答弁では、総額約1億2000万円の予算を予定しているそうです。
本来保育士の処遇改善は国で取り組むべきことだと思いますし、一自治体で出来る事に限りはありますが、戸田市のように決して大きくない自治体でこのような具体的な処遇改善措置を設けたのは素晴らしいことだと思います。

そして、もう1点。
保育士のお子さんの優先採用（調整80点加点）が決まりました。
これは健康福祉常任委員会委員長を始め、議会内でも求める声が多かったものです。
これまで、様々な職業がある中で保育士だけを優遇することへの不公平感等もあり、市は実施を見送っていましたが、今回正式に実現する運びとなりました。
保育士の方が子どもを預けることで働くことができるようになり、市は100人の採用を見込んでいるようです。

◆１　新規事業（平成30年度から実施予定）
（１）ボーナスに20万円(年間)を上乗せ助成（市独自）
戸田市保育士緊急確保・定着促進事業補助金を創設します
(1)対象者、対象保育士に賞与として年間20万円の上乗せ支給を行った保育事業者
(2)対象保育士、戸田市内私立保育所等に勤務する常勤保育士等（みなし保育士となる保健師、看護師及び准看護師を含む）
(3)補助単価、対象保育士1人につき年間20万円（本人に全額支給）
(4)実施期間、平成30年度から平成34年度までの5年間　(注釈)平成29年度から実施している保育士就職支援給付事業の「30万円」と上記事業「20万円かける2年」を合わせると、2年間で70万円が支給されます。
（2）保育所等への最優先入所（市独自）
(1)対象児童、市内在住かつ市内の保育所等で常勤保育士等として働く方の子ども
(2)実施期間、平成30年度から平成31年度までの2年間（平成30年4月の保育所等入所選考から実施）

◆2平成29年度から実施している事業（平成30年度も継続）
（3）新規採用の保育士に最大30万円を支給（市独自）保育士就職支援給付事業
（4）月々の家賃助成（保育士宿舎借り上げ支援事業）
（5）保育士のやりがいアップ！保育の質アップ！（市独自）
http://www.city.toda.saitama.jp/…/hisyo-press2017-hoiku-kin…