1つ目は、地域猫活動についてです。
地域猫活動、動物愛護活動は以前より私が力を入れている分野です。
当初は腰が重いようにも見えた行政側も、市内の方の熱心な取り組みや議会からの働きかけにより、今ではとても熱心に支えていただくようになりました。
今回、新しい市長が誕生したこともあり、更に推進すべく一般質問に取り上げました。
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件名1.地域猫活動について
(1)戸田市として「殺処分ゼロ」を目指せないか。
Qこんの 神保元市長に対しても同様の質問を伺ったところ、「動物愛護の観点からみれば、殺処分ゼロを目指すことと同様」というものでした。おそらく議場で「殺処分ゼロ」という単語が出たのは初めてであり有難いことだが、菅原新市長においては、更に一歩進めて「殺処分ゼロを目指す」という強い姿勢を表せないか。
A菅原市長 森羅万象すべてに命があり、私自身県議時代から動物愛護活動に取り組んできた。他方様々な問題はあるが、戸田市でも殺処分ゼロを目指していきたい。
(2)市内の地域猫活動の現状は。
Qこんの 県補助金を活用した地域猫活動は平成29年度で終了しているが、その活動実績は。
A環境経済部長 手術件数は、雌113匹、雄86匹。里親会開催は8件、譲渡件数は13匹。
(3)補助金制度を創設できないか。
Qこんの 埼玉県の補助金が平成29年度末で終了し現在補助は行われていない。避妊去勢手術には費用も掛かり、個人負担や寄付だけでは限界もある。埼玉県が新たに設置した「飼い主のいない猫の不妊・去勢手術推進事業」(原資はイオングループ等からのご寄付)の補助金を活用するなど、戸田市としても事業を継続できないか。
A環境経済部長 県補助金の活用を視野に入れ、市としての地域猫活動の補助金制度を検討する。同補助金は40万円(5000円/1頭×80頭分)を3か年のものであり、早期の実施に向けて検討する。
(4)駅前・公共施設等で里親会を実施できないか。
Qこんの 地域猫活動は、TNR活動(Trap=捕獲し、Neuter=手術し、Return=元居た場所に戻す)と里親会を行っている。手術した猫を元居た場所に戻すだけではなく、終生飼養してくれる里親を探すことも大切だ。駅前、公共施設等で開催することはできないか。道路管理者である市から道路占有の許可は出せないか。
A環境経済部長 ボランティア団体が場所の確保に苦労していると聞いている。今後施設の管理者に協力を要請していきたい。
A都市整備部長 地域活性等の観点からイベント活動へ道路占有許可を出しているが、公共性・公益性等に配慮し、道路構造の保全等を確認して許可をする。地域猫活動は本年度市民活動サポート補助金の交付決定を受けており、市が支援する活動であることから、許可を受けて活動することは可能。
Qこんの 実際に里親会を開催する際には、警察による道路使用許可も必要になるかもしれない。その際は、ぜひ連携していただきたい。
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今回は全体的に前向きなご答弁を頂きました。市長からの「殺処分ゼロを目指す」というご答弁、県補助金を活用しての市補助金制度の創設、駅前での里親会の実施等、今回求めていたことに対し、ほぼ希望通りのご答弁でした。
市長自ら「殺処分ゼロを目指す」とはっきり述べ、ボランティア団体の皆さんへ労いのお言葉をかけてくださったことに、私を含めて喜んだ方は多いと思います。
こつこつ活動を始めて、少しずつ理解が広がり、こうして市の支援もいただけるようになり私も本当に嬉しいです。
これからも、1匹1匹救っていきたいと思います。