今日は午後から教育委員会主催の戸田市教育フェスティバルに出席しました。
文部科学省初等中等教育局課長と経済産業省商務情報局サービス政策課長が「これからの時代に必要な力と学びの変革」という共通テーマでご講演をいただき、その後、「文科省・経産省が見つめる教育の未来」というテーマでトークセッションをしていただきました。
文科省課長は、ご自身が地方のごく普通の公立学校において「学ぶ面白さ」を得たご経験から、学校の先生方を支える仕事に就きたいと文科省を志望し、国民全体を「人間として生きる強み」(=AIが「解なし」としたときに自分の頭で考える能力)を高める教育を目指されています。
いわば、「教育」という足場から、これからの時代に向けて必要な力をどのように育んでいくか、というようなボトムアップの視点のように感じました。
他方、経産省課長は、ご自身が都心のいわばエリート校において真に学ぶ意義を出会えなかった(失礼ですが)というご経験から、ワクワクと探求が主役の「学びの教室」という取り組みをされています。
いわば、「経済」という視点から、これからの時代に向けて必要な力は何かを定めている、というようなボトムダウンの視点のように感じました。
興味深いのは、いわば土からの視点(文科省)と空からの視点(経産省)が交差する部分に、多少の差こそあれ同じようなものを目指しているという点です。
その交差する場所が、戸田市の教育現場というのは、実に幸せなことだと感じました。
私自身は、公教育を受けていたころ(小学校)は、それこそ毎日遊び惚けていて、その後私学での教育が長いので(中学、高校、大学、大学院)、公教育の意義というものがいまいち実感として掴みきれていないところがあります。
これからのAI時代に向けて、AIが「解なし」としたときに自分の頭で考える能力を国民全体の底上げをする、という考え方は、私の疑問に一つの光明となり、同時にそれ(これからの時代に必要な力)が時代とともに変化するというのが一つの驚きでした。
改めて、それぞれの学校や教室の中で先生方が取り組んでいらっしゃる教育への敬意を感じました。
ご登壇者の方、関係者の皆さん、大変勉強になる機会を設けていただき、どうもありがとうございます。