(3)「ボートのまち戸田in埼玉」のまちづくりを
ア 埼玉県としてのブランディングを
地元の戸田市のボートコースは、1964年の東京オリンピックの会場であり、「ボートの聖地」として地元の方を始め、全国の多くのボート愛好者の皆様に愛されています。戸田市は「ボートのまちづくりコンソーシアム」の創設を目指す等し、取り組んでいるところです。まさに会場である県営戸田公園及び県第一艇庫の管理者である県にも、コンソーシアムに入っていただき、例えばホームページをよりボートの魅力が伝わるものに改修する、駅からの行き方をわかりやすくする等「ボートのまち戸田in埼玉」のブランディングのために何ができるかを主体的に考えて頂きたいと考えますが、都市整備部長にお伺いいたします。
イ 市民・県民が集える施設に改修を
県第一艇庫は昭和50年に竣工され、平成22年の耐震補強工事を経て、早50年が経過、内部も劣化が目立っています。県第一艇庫は、ボートをしまう倉庫であり、市民・県民が集う仕様になっておらず、しまえるボートの種類も限られています。県第一艇庫あるいは県営戸田公園内を改修・開放して、市民・県民が集えるための施設、例えばシャワー室やカフェ、エルゴマシーン等のトレーニングスペース等を併設し、地域の人々が集い、ボートの町の賑わいを生み出す施設へと新たに改修できないか、都市整備部長にお伺いいたします。
都市整備部長: 金野(こんの)桃子(ももこ)議員の御質問10「地元問題について」の(3)「「ボートのまち戸田in埼玉」のまちづくりを」についてお答えを申し上げます。
まず、「ア 埼玉県としてのブランディングを」についてでございます。
戸田公園は、オリンピックや国体のボート競技会場であり、現在も多くの学生や社会人が練習に励むほか、テレビドラマの撮影に頻繁に取り上げられるなど埼玉県を代表する地域資源です。
地元の戸田市が「ボートのまち」として、まちづくりに力を入れていただくことは、公園の利活用の向上にもつながり、大変心強く感じています。
これまでも戸田市とは、戸田公園で、令和3年度に市民ボート教室を開催したほか、今年度も水辺イベントを計画するなど連携しており、「ボートのまちづくりコンソーシアム」への参画は、協力関係を強めるものと考えます。
議員ご指摘のホームページは、今後、ボート競技の写真を活用するなど、公園の魅力がより伝わるように工夫いたします。
また、駅から公園までの案内は、ホームページに公園までの道順や目印となる施設を分かりやすく表示し、来場者のアクセス改善に努めます。
一方で、ボート競技の認知度を高め利用者を増加させるには、地域住民の皆様の機運醸成や広く市内外からの来園者を掘り起こすことが必要でございます。
「ボートのまち戸田」のブランディングに向けて、まちづくりを担う戸田市の率先した取組に一層期待するとともに、戸田公園としてもその一翼を担ってまいります。
都市整備部長:次に、「イ 市民・県民が集える施設に改修を」でございます。
第一艇庫は、大学生を中心に年間約2千人の方々に利用され、競技団体や大学生が所有するボートが格納されており、常に満杯の状況です。
各種ボートに合わせた改修には、まず格納されているボートの利用者の御意見に配慮することが先決だと考えております。
シャワー室につきましては、長寿命化計画に基づく既存浴室の改修に合わせて、宿泊者以外への利用の拡充や増設について検討いたします。
また、カフェやトレーニングスペースの新設につきましては、公園内に敷地を確保できるのか、その上で、民間企業による出店の可能性や採算性があるのかなどを検討してまいります。
戸田公園は全国屈指のボート競技施設を備えた公園であります。その本来の機能の適切な維持管理を第一としつつ、ボートのまちづくりとしての賑わいづくりにも貢献できるよう、施設の有効活用策について検討してまいります。