今日は会派視察のため、羽生市にある救護施設「羽生園」に伺わせて頂きました。
救護施設は、生活保護法の規定による保護施設で、福祉事務所で生活保護を受けている方が対象です。
今回の9月定例会で、「埼玉県保護施設等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例」(国の基準の一部改正を踏まえ、条例で定める救護施設及び更生施設に係る運営に関する基準を改定するための改正)が上程されているため、今回対象となる県内の救護施設を視察させていただきました。
特別養護老人ホームや老人保健施設等他の福祉施設に比べて「救護施設」というのは少し馴染みが薄いところがあり、私も救護施設に伺ったのは初めてです。
羽生園では、「治療は終わったけれど、退院後の行き先がなく困ってしまった」「グループホームや自立支援施設等を利用してみたが、うまくいかなかった」というような様々な状況の方を、年齢や障がいや手帳の有無も特定せず、幅広く支援されています。
定員104人のところ、現在は106人の方が入所されているようです。
男性が60人(47歳~87歳)、女性が44人(49歳~88歳)、入所期間は1か月程度の方から昭和46年の開所以来50年以上入所されているとのことです。
実際に園内を見学させていただきましたが、障がいの内容や程度、手帳の有無も特定せずに、幅広い方が穏やかに過ごされていました。
基本的に4人一室で過ごされ、入浴や食事など規則正しい生活を送られるようです。
職員の方のお話では、計画を立てて支援をすることで、羽生園を出て、就労をし、生活保護もやめ、自立した生活に戻られた方もいらしたようです。
ご本人はもとより、職員の皆さんの温かい支援があってこそだと思いました。
園内には、「既存の社会保障制度では対応できていない多くの生活困窮者救済し自立生活に多大な貢献をしたこと」について感謝状も飾られていました。
本当にその通りだと感じました。
羽生園の皆さん、本日はありがとうございました。