(1)実行環境の整備支援を
Q 金野桃子 議員 (県民)
①現在、市町村がスーパー・シテイプロジェクトの一環で空き店舗をリノベーションして活用する補助制度がありますが、県としてこれに女性起業支援を組み合わせる、②公共施設で実際の起業を体験するチャレンジショップを開催する、③県の事業で講師を務める機会や県の関連イベントでビジネスを実施できる機会を提供する等、実行環境の整備支援をできないか、以上3点を産業労働部長にお伺いいたします。
A 産業労働部長
お話しの補助制度は、事業者が空き店舗を活用して、地域の交流スペースを整備する際に、市町村が改修費用の補助を行う場合に、その2分の1を県が負担するものでございます。
改装した店舗に出店する女性起業家に対しては、例えば県産業振興公社に配置した女性創業支援アドバイザーが伴走支援するなどの取組が考えられますので、今後、市町村と連携して検討してまいります。
2点目の公共施設でのチャレンジショップの開催についてでございます。
県は市町村、商工団体とで構成する「起業支援関係者ネットワーク会議」を設置し、それぞれの支援策について情報共有を行っております。
例えば、戸田市では市の施設で女性起業家のチャレンジショップ出店の機会を提供しているほか、羽生市では女性限定ではないものの、公共施設で出店スペースを提供しています。
こうした情報をネットワークで共有し、出店機会を求める女性起業家に提供してまいります。
3点目の県事業でのビジネス機会の提供につきましては、例えば、創業セミナーなどで先輩起業家としての経験を踏まえた講演などをお願いしている事例がございます。
また、ウェスタ川越など県の施設で開催するイベントでも、出店の機会を提供しておりまして、こうした情報も積極的に提供してまいります。
今後も市町村や関係機関と情報共有することにより、女性起業家がビジネスを円滑に実行できるよう支援してまいります。
(2)継続支援としての表彰・評価制度を
Q 金野桃子 議員 (県民)
現在は受賞時点での表彰はありますが、起業後の表彰・評価制度はありません。こうした制度があればブランディングに役立ち、女性の社会進出や地域経済の活性化等にも波及効果が期待できます。実際に収益化し、持続可能な要件を満たした事業者に対し、例えば法人化、設立何年目等という節目で表彰・評価制度を新設することはできないか、産業労働部長にお伺いいたします。
A 産業労働部長
県では、埼玉県からロールモデルとなる女性起業家を生み出すことを目的に、サイタマ・スマイル・ウーマンピッチを毎年度開催しております。
議員から御提案いただいた、受賞者に対する表彰・評価制度の新設については、受賞後の事業活動を後押しする上でも有効な手段であるという風に考えます。
今年度は、ウーマンピッチは1 0周年という節目を迎えます。これまで60人の方が受賞しておりまして、多くの方が現在も事業を継続しておられます。
そこで、例えば1 0周年を機に、過去の受賞者の中から、事業を着実に成長してこられた方を表彰するなど、今後の事業活動へのインセンティブや、新たなスタートに向けたきっかけづくりとなるような、そういった取組について検討してまいります。