(1)「デジタル県庁」の推進を
Q 金野桃子 議員 (県民)
過去の知事答弁を拝見すると、「デジタル県庁」「メタバース県庁」「VR県庁」等いくつかの表現が出てきますが、未だ決まったものはないようにお見受けします。今後県庁全体でDXを進めるにあたり、例えば「デジタル県庁」を県の共有目標として掲げてはどうか、知事にお伺いいたします。
A 大野元裕 知事
議員から、今後、県庁全体でDXを進めるに当たり、「デジタル県庁」を県の共有目標として掲げてはどうかという御提案を頂きましたが、本県が最終的に目指すDXは、行政のみならず、県民や事業者も含めた「社会全体のDX」であります。
本県では、「埼玉県デジタルトランスフォーメーション推進計画」において目指す将来像を、「社会全体のデジタルトランスフォーメーションの実現による、快適で豊かな真に暮らしやすい新しい埼玉県への変革」と定め、DXの推進における共有目標としたところであります。
このため、行政サービスの観点では、「デジタル県庁」を用いることがふさわしい場面もあります。また、メタバースやVRはあくまでもツールにすぎません。
しかしこれらのみならず、例えば事業者のDXの観点では、別の表現が適している場面もあり、「社会全体のDX」の推進が適当と考えております。
当面は、引き続き現在の計画で定めているフレーズを共有目標とし、DXの推進を図ってまいりたいと思います。
(2)市町村との連携を
Q 金野桃子 議員 (県民)
千葉県は、令和6年12月に「ちばDXポータル」を開設し、県全体のDX関連施策や県内すべての市町村のオンライン申請の窓口、LINE等を活用した各種相談窓口、DX推進に関するイベント・研修情報等を一元的に集約・発信しています。
一方、県の「電子申請・届出サービス」は利用できない市町村も複数あり、使いにくさを指摘する声もあります。県でも、県と市町村とで連携したDXポータルサイトを作ることはできないか、企画財政部長にお伺いいたします。
A 企画財政部長
ポータルサイトを構築し、県民の皆様にDXの推進の取組などを分かりやすく発信していくことは、DXに対する理解や利用の促進を図る上で大変重要であると考えております。
そこで現在、県ホームページにおいて、県のDXの取組状況を集約して分かりやすくお知らせする新たなページについて、年内の公開に向けて準備を進めております。
これまで県では、市町村と連携した取組として、引っ越しに関する手続需要が多くなる2月から3月にかけて、県内市町村のオンライン申請窓口等を一元的にホームページで紹介する取組なども行ってまいりました。
今後、新たに作成するページについては、議員からお話のあった他県の事例も参考にしながら、市町村のオンライン申請窓口等の情報も集約するなど、より県民に分かりやすいホームページとなるよう利用者目線で検討を進めてまいります。