[平成28年6月議会]一般質問-人口について②小中学校について
今回補正予算で、戸田東小・東中学校の建て替えを前提とした改築工事設計業務や美女木小学校のプレハブ教室賃貸借が上程されています。子どもの数が増えている戸田市においては、小中学校の教室不足は大きな問題と考え、市の方針、対策の強化、情報提供等を求めました。
◆小中学校
こんの これまでの推移と今後の見込みは。今後学区を変更する考えはあるか。児童生徒増についてどのように対策を取っているか。また、現在の仮設校舎の状況は。今後の学校整備計画は。
教育部長 5年前と比べて小学校約370人、中学校約80人増加し、6年後には小学校約9300人(約1540人40学級増)、中学校約3600人(約270人9学級増)と見込む。特に、戸田東小学校、美女木小学校、新曽中学校で増加が見込まれる。児童生徒増加に伴う学区変更は今のところ考えていない。児童生徒増の対応については「児童生徒増対策検討委員会」で検討している。
財務部長 現在仮設校舎で対応しているのは、戸田第一小学校、美女木小学校、笹目小学校の3校。健全度調査で建替え優先度の高かった戸田第一小、戸田東中、美笹中を検討している。今後ファシリティマネジメントの観点から総合的に判断する。
こんの 「児童生徒像対策検討委員会」は重要なことを決めており、全庁的に取り組むために組織強化できないか。
教育部長 議員指摘の通り課長級で話を進めているが、今後予算等重要なことは拡大した形等で適時対応できるようにしたい。
こんの 戸田第一小と美笹中についてはここ数年以内の建替えを検討しているのか。
財務部長 健全度調査の結果の中で概ね10年以内で着手すべきであるという結果であり、今後計画的に整備できるよう計画している。10年以内を目途に着手できるように検討を進めている。
こんの 今後整備が検討されている戸田第一小学校、美笹中学校をはじめ、保護者への周知を早めに丁寧にすべきでは。
財務部長 これまでもホームページや広報などでも周知してるが、再編プラン等機会をとらえて市の取組みについて記載して紹介していきたい。
こんの 小学校の新設、学区変更、受け入れ困難学区の指定について現状で検討しているか。
教育部長 小学校新設等話は聞いていない。学区等、新設、統廃合の場合は学区変更は生じてくるが、安易に学区を変えることはなく、総合的な見地から判断して参る。
[こんのコメント]
今回の戸田東小・東中学校の建て替えを見据えた改築工事設計業務の補正予算は唐突な印象を受けています。校舎の建替えは大きな話であり、現在、戸田東小・東中学校の他、戸田第一小、美笹中も整備の議論に挙がっていることはあまり知られていないと思います。現時点では小学校新設や学区再編等は考えていないということです。近隣市では人口増加に伴う小学校新設や学区再編も行われていると聞き、戸田市も他人事ではないと思っています。なかなか情報が見えてこない分野ではありますが、児童生徒増対策検討委員会の組織強化、市民・保護者への情報提供等幾分か前進できたかと思います。