質疑2件目は、戸田東小中学校の建て替え工事についてです。
平成28年6月議会の補正予算の質疑の中で明らかになった戸田東小中学校の建て替えですが、この度、当初約64億円だった総工事費が約16億円増の約80億円となることが明らかになったため、その理由を明らかにするものです。
Q 当初予定していた金額よりも必要となった金額及びその理由。
A 当初予定していた工事想定額は約64億円。実施設計を進める中で、多くの関係機関の意見を聞き、21世紀型スキル育成のための多目的ホール、東西グラウンドをつなぐピロティ、学童保育室、クラブハウス設置による建築面積の増加や、軟弱地盤対応の杭工事の仕様変更等で約10億円増加。また、プールで約3億円、グラウンド整備で約1.5億円、給食調理場の改修、中学校校舎の解体・屋内運動場改修でそれぞれ約1億円の増加。国からの補助金・交付金が一定額交付予定。
Q 国からの補助金・交付金をどのくらい見込むか。
A 12~13億円を見込むが、今後減額される可能性がある。
Q 増額となることを当初見通せなかったのか。
A 当初予定金額は、設計業務発注時に設計業務仕様書に記載することを目的として積算するもので、あくまで工事規模を示す概算。実際の予定工事費は、設計業務を行う中で事業課や学校の要望、各種調査の結果等、協議・調査を行った上でその内容に基づき積算されるため、設計業務の前の仕様書に記載した予定工事費とは異なる。
Q 当初予定工事費は設計業務を行う際の工事規模を示す概算であり、実際の予定工事費は設計業務を行う中での協議・調整を経た設計内容に基づく積算となると、今後も当初予定工事費と実際の予定工事費が大きく変わる可能性がある。そうすると、予定工事費の設計・公開の意義を考える必要があるが、これまで予定工事費を設計・公表したことがあるか、今後も予定工事費を設定・公表するのか。
A 設計業務を発注する段階で予定工事費を設定したことは、戸田東小中学校以前はない。今回、新たに設定したのは、必要以上の設計業務にならないよう市の想定事業規模を設計業者に示すため。概算額を示すことで設計業者側に提案の事業規模の前提となり、市側も機能等の取捨選択の目安となり、一定の効果はある。今後は新築工事については、設計業務発注時に概算として示して参る。