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〈議会改革特別委員会〉行政視察ー兵庫県芦屋市

本日は兵庫県芦屋市議会に、①議会のICT化について及び②政務活動費の適正化について行政視察に伺いました。

芦屋市は人口約95,800人、面積約18.6㎢、一般会計約461億円(平成30年4月現在)の町です。
戸田市より、少し小さな自治体です。
※参考 戸田市ー人口約14万人、面積約18㎢、一般会計約500億円

芦屋市の街並みを保護するため、京都市よりも厳しい屋外広告物条例を施行したり、六麓荘町において敷地面積400㎡以下の戸建ては建てられないとする条例を施行したりと、「芦屋」ならではの驚くような施策でも話題になっています。
他方、議会では議員の一般質問やSNSでの発言に端を発して、出席停止処分や問責決議も出されるという目を引くことも起きています。

このような芦屋市議会においては、①議会のICT化と②政務活動費の適正化に向けた取り組みが行われています。
①議会のICT化
主に、タブレット端末導入によるペーパーレス化や委員会のインターネット中継等が行われています。
タブレット端末導入によるペーパーレス化については、全議員や市長を始め議会に出席する執行機関職員に同一機種のタブレット端末(iPad Pro)を貸与し、文書管理システム(SideBooks)を導入しています。
構築費用及び運用費用等は総額約2200万円程であるのに対し、見込まれる効果は用紙22万枚、紙代・人件費用約665万円/年とのことでした。このほか、議員・職員の文書整理等にかかる労力や時間が大幅に削減できるようです。
さらなる議会のICT化として、議場へのディスプレイ設置(平成29年9月)、課長級以上へのタブレット端末導入(平成29年9月)、委員会のインターネット中継(平成29年9月)が行われています。
議場へのディスプレイ設置は、毎議会でパネルを使って一般質問を行う私にとっては羨ましい設備ですし、委員会のインターネット中継は古い施設の戸田市にとっては難しい課題です。

②政務活動費の適正化
芦屋市議会は定数21人、議員報酬は月額約59万円/人、政務活動費は月額7万円/人で、会派及び会派に所属しない議員に支給されます。
やはり議員報酬は「西高東低」の傾向がありますね。
※参考:戸田市議会ー議員定数26人、議員報酬月額約45万円/人、政務活動費月額4万円/人、会派支給
政務活動費の運用にあたっては、50ページを超える「政務活動費マニュアル」が策定され、詳細について規定されています。
最も使われているのが「広報費」で、会派の広報誌も個人の広報誌も各会派・各個人の工夫や案分率が異なりながらも発行されているようで、実際議会の入り口に各会派・各個人の広報誌(いわゆるレポート・チラシ)がラックに入って置かれており、市民の皆さんが自由に取れるようになっていたのにはずいぶん驚かされました。

芦屋市は「芦屋ブランド」の名の通り、とても閑静な街並みで、そのような街の雰囲気が行政の施策となって表れていることを肌で感じました。
また、議会改革の面でも、一般質問や議員個人のSNSでの発言等で出席停止処分等が課されていることに驚きながらも、議会のICT化や政務活動費マニュアル策定等、忌憚のない意見交換がなされているようにお見受けしました。
議会のICT化については、議会内での検討が少しずつ実となって表れているようで、タブレット端末導入によるペーパーレス化の数値化できる/数値化できない効果がはっきりとわかった点が参考になりました。戸田市においても、6月議会でタブレット端末導入の補正予算(約275万円)が可決されましたので、しっかりと費用対効果を見える化していく必要があります。
また、政務活動費については議会全体として広報費に一番多く政務活動費を支出し、議会の入り口に各会派・各個人の広報誌がラックに入って置かれている様子に驚きました。戸田市議会では広報費に対する政務活動費の支出を制限する意見もあるので、とても参考になりました。

やはり議会改革の行政視察はとても面白かったです。
議会改革はつまるところ、各議会の中での”自治のあり方”の発現であり、議会の中にいる一人として、他の議会の”自治のあり方”を外から学ぶのは大変に面白く、勉強になります。
芦屋市議会の皆様、どうもありがとうございました!

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