文教・建設常任委員会行政視察ー奈良県奈良市立飛鳥中学校
今日は文教・建設常任委員会の行政視察で、奈良県奈良市立飛鳥中学校に「コミニュティ・スクール」についてお伺いしました。
奈良市は、面積が約276平方キロメートル、人口が約35万8000人、一般会計が約1305億円であり、県庁所在地です。
戸田市より約15倍広く、人口は約2.5倍といったところですね。
噂通り、街のあちらこちらに鹿がいました。
行政視察というと市役所に行って担当課の職員の方からお話を伺うことが多いのですが、今回は直接学校にお伺いし、校長先生や地域の方、コーディネーターの方々などからお話をお聞かせいただきました。
飛鳥中学校では、数年前に学校が少し荒れていたときに、地域の方から「地域の子どもたちは大丈夫か」と心配する声があったことから、地域との協働が始まり、コミュニティ・スクールへと繋がっていったそうです。
また、特に小学校と中学校が1対1の関係にあり、地域に幼稚園・保育園もあることから、幼保小中一貫プログラムの中でコミュニティ・スクールを進めていました。
小中一貫とコミュニティスクールをリンクしているところは初めて視察をしたので、これから小中一貫教育やコミュニティ・スクールを始める戸田市にとって参考になりました。
メリットは、学力向上や地域との信頼関係、地域で子どもを育てるという風土の醸成等いろいろある一方、手伝ってくださる地域の方の高齢化や若い世代の参加が課題ということでした。
いかに地域の人を発掘し、コミュニティスクールにつなげていくか、そのためには何より広報が大切であり、イベントカレンダーを作って配布しているようです。
このような取り組みが実を結び、子どもたちや学校の先生方は、地域の方の顔がわかるというから驚きです。
確かに周囲は山に囲まれ、全校生徒も300人弱で、地域の方も顔見知りが多ければ、子どもたちも自然と地域の方の顔を覚え、地域と学校が一緒に子どもを育てるという風土ができてくるように実感しました。
飛鳥中学校の皆さん、奈良市役所の皆さん、どうもありがとうございます。