本日の臨時会では、私の所属する福祉保健医療委員会において、酸素ステーションの設置・宿泊療養施設における酸素療法・抗体カクテル療法の実施の補正予算が上程され、その詳細が明らかになりましたので、お知らせします。
1 酸素ステーションの設置 41億223万2千円
自宅療養中に症状が悪化し入院が必要となった患者について、入院先が決まるまでの間、緊急的に酸素投与を行う酸素ステーションを設置。
《概要》
・県内4か所に各15床、計60床を整備、地域バランスを考慮し決定。
・各ステーションに医師、看護師等を委託により配置。
医師:各ステーション1名、24時間体制、56万3千円/人日
看護師:各ステーション3名、24時間体制、11万円/人日
・酸素投与のほか、血中酸素飽和度・体温・血圧などの管理も実施。
酸素濃縮器は県が確保し、各ステーションに配置。
4か所×15台、計60台、46万円/台
・患者の搬送は民間救急車の利用を想定。
4か所×15人/日×2回×122日、14,640回、17万6千円/回
・その他、必要な資器材(冷蔵庫、防護服、N95マスク等)を整備。
・ごみ廃棄、清掃・消毒、警備などは委託により実施。
・令和3年12月末までの予算を計上。
2 宿泊療施設における酸素療法、抗体カクテル療法の実施 10億3,758万8千円
(1)宿泊療養施設における酸素療法の実施 8億8,776万7千円
患者の安全を確保しつつ、病床負担の軽減を図るため、酸素投与が必要な患者を宿泊療養施設で受け入れる体制を整備。
《概要》
・14施設で各10人の中等症立患者の受入れを想定(協力医療による訪問診療)。
・協力医療機関に医師、看護師の派遣を依頼し、費用を補助。
医師:各施設1名、日中10時間、15,100円/時間
看護師:各施設2名、24時間体制、5,520円/時間
・酸素投与のほか、投薬や脱水症状に対する点滴なども実施。
・酸素濃縮器は県が確保し、各施設に配置。
14施設X10台、計140台、46万円/台
・その他、必要な資器材(ストレッチャー、医療用消耗品等)を整備。
・令和3年12月末までの予算を計上。
(2)宿泊療養施設における抗体カクテル療法の実施 1億4982万1千円
宿泊療養施設の一部を臨時の医療施設とし、軽症の患者に対する新たな治療法である抗体カクテル療法を実施、リスクの高い患者の重症化を抑制し、病床負担を軽減。
《概要》
・宿泊療養施設の一部を臨時の医療施設とし、1日8人の診療を想定。
・協力医療機関に医師、看護師の配置、カルテ作成・管理など臨時の医療施設としての運営を委託。
医師:1名、日中10時間、15,100円/時間
看護師:2名、24時間体制、5,520円/時間
・その他、必要な資器材(冷蔵庫、医療用消耗品等)を整備
・令和3年12月末までの予算を計上。
3 新型コロナウイルス感染症の後遺症への対応 551万6千円
新型コロナウイルス感染症の広がりとともに増えることが見込まれる様々な後遺症に対応するため、後遺症の診療が可能な医療機関を拡充し、県民の安心を確保。
《概要》
・医師会の協力を得て、後遺症の症状に対応した複数の診療科目(呼吸器科、耳鼻科、皮膚科、精神科等)を診察可能な県内の8医療機関を定し、後遺症外来の標榜を依頼。
・県医師会への委託により、診療現場で蓄積した症例を元に診療の指針となるなる「症例集」を作成。
・「症例集」を活用し、後遺症を診療できる医療機関を拡充。
4 若年層のワクチン接種促進に向けた広報 1248万円
高齢者に比してワクチン接種を希望する割合が低い若年層に対し、若者向け媒体でのインストリーム広告を活用して特設サイトに誘導することで、ワクチンに関する正しい知識を積極的に広報、若年層のワクチン接種を促進。
*インストリーム広告⋯動画サイトで動画を視聴する際に冒頭などに再生される広告
(1)若年層向けの媒体を活用した関心の喚起 797万円
YouTubeやsNSなど、若年層が普段から接する媒体を活用し、広 くワクチン接種に関する関心を高める。
《概要》
インストリーム広告による広報、180万回分を想定(4.4円/回)
(2)特設サイトにおける情報の発信 451万円
関心を持ってもらった若年層に対し、正しい情報を届け、ワクチン接種への動機づけとなるような特設サイトを作成。
《概要》
・サイトに掲載するコンテンツ案
▷正しく怖がらせる
新型コロナウイルスの症状、実態
感染した際の周囲や医療機関への影響
後遺症の症状、実態
▷ワクチンの効果
ワクチンの有効性
副反応等の症状、実態
・特設サイトの作成・全体管理、動画作成(6本)を委託