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〈一般質問〉6 選挙における視覚障がい者への情報保障について

(1)選挙公報等の音訳等情報保障を
 選挙の際、立候補者の公約等の書かれた選挙公報が各ご家庭に配布されています。現在、県内では、衆議院議員選挙、参議院議員選挙、知事選挙、市長選挙、市議会議員選挙は、それぞれ所管する県または市からの依頼に基づき、選挙公報等の音訳を作成し配布しています。しかし、県議会議員選挙についてのみ、全県で音訳されていません。なぜなら、県が依頼していないからです。
 依頼しない理由を県の選挙管理委員会に確認したところ、「選挙期間が短く、立候補者が多いため実現に至っていない」とのことでした。けれども、現に、衆院選、参院選、知事選については、県選管は音訳を依頼し、特に立候補者の多い衆院選でも現状で対応できています。
選挙は民主主義の根幹であり、障がいの有無にかかわらず、情報保障はなされなければなりません。出来る限り早く、可能であれば来年の県議選から情報保障をすべきと考えます。さらに、音訳をしてから発送すると時間を要し期日前投票に間に合わないという指摘もあるため、例えば立候補者が提出した読み上げ可能なPDFファイルをCDとして配布する等、関係団体や当事者の声を聞き、最善の方法を検討していただきたいと考えますが、選挙管理委員会委員長にお伺いいたします。
(2)情報保障があることの周知を
情報保障について、各市町村ホームページや広報紙に掲載する、埼玉県視覚障害者福祉協会または各市町村等を経由してお知らせする等、福祉部や各市町村等と縦・横の連携を取って、周知していただきたいと考えますが、選挙管理委員会委員長にお伺いいたします。
選挙管理委員会委員長:金野桃子議員の御質問6「選挙における視覚障がい者への情報保障について」お答えを申し上げます。
まず、(1)「選挙公報等の音訳等情報保障を」のうち、来年の県議会議員選挙から情報保障をするべきについてでございます。
 選挙公報は公職選挙法上、紙による発行を前提としており、その配布は市町村選挙管理委員会が行うこととされています。
 視覚障がいのある方に候補者の情報を提供するため、県選挙管理委員会では、啓発活動の一環として、国政選挙及び知事選挙において、選挙公報の情報を音訳したCD等を希望する方や障がい者団体などに配布しているところです。
一方、県議会議員選挙は国政選挙等と比較して、告示日から選挙期日までの期間が短く、候補者数も多いことなどから、選挙公報の情報ではなく、候補者の氏名、年齢、党派などの情報を音訳したCD等を配布してまいりました。
また、令和3年4月の県議会議員補欠選挙からは、音声読み上げ可能な選挙公報のPDFファイルを作成する候補者については、県ホームページに掲載し、音声による情報を提供してまいりました。
 候補者の経歴、政見などを掲載した選挙公報は、選挙人が投票するに当たっての判断材料として発行されるものであり、視覚障がいのある方にその情報を提供することは大変重要であると認識しております。
来年に予定されている県議会議員選挙に向けて、国政選挙や知事選挙と同様に、視覚障がいのある方に選挙公報の情報を音訳したCD等を配布できるよう検討を進めてまいります。
次に、選挙公報の音訳や発送には時間を要するため、立候補者が提出した読み上げ可能なPDFファイルをCDとして配布する等、最善の方法を検討することについてです。
議員御指摘のとおり、選挙公報の音訳には一定の時間が必要であるため、候補者が提出した音声読み上げ可能な選挙公報のPDFファイルを活用し、迅速に情報を提供することが考えられます。
 活用の課題として、候補者による同ファイルの提出は任意であることやCDの作成・配布にも一定の時間を要することがございます。
県選挙管理委員会としましては、候補者に対し音声読み上げ可能な選挙公報のPDFファイルを提出していただくよう積極的に働き掛け、速やかな県ホームページへの掲載に努めてまいります。
議員からはCD配布の御提案もありましたが、関係団体等の御意見をお聞きし、最善の方法を検討してまいります。
選挙管理委員会委員長:次に、(2)「情報保障があることの周知を」についてでございます。
県選挙管理委員会では、これまで選挙公報の情報を音訳したCDの配布など情報の提供について、福祉部等関係部局と連携し、視覚障がいがある方や障がい者団体を通じた関係者への周知に努めてまいりました。
また、市町村選挙管理委員会に対しましても、視覚障がいがある方への周知や選挙公報の情報を音訳したCD等の貸出などを依頼してまいりました。
今後は、関係部局・団体との連携を更に深め、ホームページやSNSなど様々な媒体を活用した広報や、障がい者団体・各市町村の福祉関係課等を通じて関係者への周知に取り組んでまいります。
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