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埼玉県議会

[無所属県民会議]会派視察ー宮城県議会「県立高校の共学化」について

昨日、今日と無所属県民会議で会派視察です。
昨日は宮城県教育委員会にて、「県立高校の共学化」についてお話を伺いました。
埼玉県では、昨年8月に埼玉県男女共同参画苦情処理委員会に対し「埼玉県立の男子高校が女子が女子であることを理由に入学を拒んでいる。女子差別撤廃条例に違反している」旨の申し出があり、これを受けて、同委員会が県教育長に対し「早期に共学化を実現されるべき」という「勧告」が出しました。
この勧告を受けて、埼玉県男女別学高校の共学化の議論が高まっており、今回、他県の共学化の取組を学ぶため、伺いました。
宮城県では、平成11年に浅野史郎知事(当時)がすべての県立高校の共学化を発表し、県議会の全会一致で共学化推進を求める等の後押しもあり、平成22年度に宮城県内すべての県立校が共学化しています。
主な反対運動について(一部抜粋)は下記の通りです。
・平成16年「県立高校将来構想」見直し等に関する請願書提出(仙台二高同窓会等)
・平成17年教育委員会で仙台二高共学化の1年延長を決定
・平成17年仙台二高共学化調整会議を設置(県教委・同窓会・PTA)
・平成17年臨時教育委員会にて、共学化未発表校の共学化開始時期等を決定
・平成17年別学存続等を求める10万人以上の署名提出
・平成17年別学併存を求める要望書提出(一女高の教育を考える保護者の会)
・平成18年臨時教育委員会にて、共学化の推進を改めて確認
・平成18年仙台二高共学化調整会議(全10回)終了
・平成18年仙台二高共学化予算執行停止について住民監査請求(仙台二高同窓会有志)→県監査委員会却下
・平成18年仙台二高共学化予算の執行停止について住民訴訟提起(仙台二高同窓会4名)→最高裁却下・不受理
・平成18年生徒らが共学反対デモ行進
・平成21年臨時教育委員会にて、共学化を予定通り実施する旨を可決
反対運動はあったものの、共学化したことの効果は以下の通りです。
・女子生徒の割合は、再返統合校は全体として5割程度で推移、単独男子校からの共学化校は増加傾向(10年後も低い学校もある)、単独女子校からの共学化校は全体的に高い傾向(10年後も女子生徒が9割近い学校もある)。
・4年生大学の進学率向上
・新聞社のアンケートによれば、共学の学校生活に「満足」した人は59.3%で「まあまあ」と答えた人を合わせると90%。ただし、旧男子校で「満足」した人は79.6%で、旧女子校では40%にとどまった。
お話を伺う中で、教育委員会の考えもあり、知事もそれを受け、リーダーシップのもと共学化を進めてきた背景が分りました。
宮城県ではすべての県立高校の共学化をして10年以上経つ中で、一定の効果も感じているようです。
明日は栃木県教育委員会に伺います。
宮城県教育委員会の皆さん、どうもありがとうございました。
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