笹目中学校はここ数年生徒指導上困難なこともあったそうで、調査からいくつか問題が浮かび上がったそうです。
<調査内容>
Q 一週間の家庭学習は?
A 「まったくしない」笹目中は21.8%(全国5.9%)…
Q 自分には良いところがあると思うか?
A 「どちらかといえばあてはまらない」「あてはまらない」笹目中48.5%(全国33.4%)
つまり、①家庭学習の未定着、②自己肯定感が低い、③学習意欲が低いという問題が浮き彫りに。
そこで、ICT機器(タブレット端末)などを使った授業、協調学習、校内ユニバーサルデザイン化、笹目中5つの心得などにと陸組んでいるそうです。
興味深いものをご紹介します。
〇ICT機器を使った授業
理科の授業では、実験と同時にパソコンを使って授業を進めていきます。生徒さんたちが普通にパソコンを使っている風景にちょっとびっくり。
google社と連携しているそうです。googleも公教育分野へ進出を図っているのでしょうか。
生徒数よりも見学者の方が多いくらいにぎわっていました。
〇協調学習
聞きなれない方もいらっしゃるかと思いますが、これは先生が一方的に生徒に教えるのではなく、あるひとつの課題を取り組むときに、AグループにはAのエキスパートになってもらい、BグループにはBのエキスパート、CにはCというようにそれぞれエキスパートを作り、その次にABC、ABC、ABCとグループを組みなおして互いに教え合い課題を解決するというもの。
そのあとに各グループで出した結論を発表しディスカッションをします。一方的に教えるのではなく、生徒が他の生徒に工夫しながら教えるという点で勉強意欲や主体性が生まれることを目指しています。
〇校内ユニバーサルデザイン
校舎のバリアフリー化のことかな?と思ったら、これは例えば、各教科ごとに黒板のチョークの色分けを揃えたり、授業時間の段階を明記したり、先生が指示を出すときは皆が静かになってから同じポーズで出したり、といった工夫です。
勉強するための空間づくり、細かいところまで”デザイン”されていると感じました。