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〈一般質問〉 1 東京2025デフリンピックについて

(1)デフリンピックに向けた取組を

Q 金野桃子 議員 (県民)
私は、令和2年9月定例会一般質問において、手話について取り上げました。
当時、議場に手話通訳者の方がいらっしゃらず、耳の不自由な方々が傍聴されていたことから、私自身が手話で質問を行いました。
今回は議場に手話通訳者の方がいらっしゃいますので、私自身が手話で質問をすることに悩みました。
けれども、「手話は言語である」という手話言語条例の趣旨に基づき、自らの言葉として手話で質問をすることにいたしました。
ご覧の方々からは手話通訳者と私の手話表現が異なることがあるかもしれませんが、それは一人ひとりの言葉が違うように手話も異なるということと、ご理解いただければ幸いです。
それでは質問を始めます。
今年11月、日本で初めての開催となる「東京2025デフリンピック」が開かれます。
1924年にパリで第1回大会が開催されて以降、100周年となる記念すべき大会です。
県内出身の選手の出場が多数決まっており今大会を契機に手話や共生社会への理解が一層広がることを願っております。
そこで、以下お伺いいたします。
①選手のトレーニング環境を聞き取り、今後に向けた環境整備をできないか。
また、②競技の特徴、選手のPR動画配信等、魅力を周知してはどうか。
そして、③デフリンピックは観覧無料とのことです。埼玉県が開催地になる競技はないようですが、県ゆかりの選手が出場する試合に、県民に観戦を呼びかけてはどうか。
以上3点を県民生活部長にお伺いいたします。

A 県民生活部長
まず、「選手のトレーニング環境を聞き取り、今後に向けた環境整備をできないか」についてでございます。
県では、将来国際大会等で活躍する選手の育成を目的に、スポーツ科学に基づいた、アスリートの強化支援に取り組んでいます。
具体的には、選手一人一人の要望を聞き取り、トレーニングプログラムの作成や栄養指導などの支援メニューを提供する個別サポートを実施しております。
本事業にはデフアスリートからの感謝の声やニーズも高かったことから、強化支援者数を6名から1 1名に拡大し、本大会に出場を目指す選手に対する支援を強化いたしました。
このほか、競技団体や障害者団体へ強化費を交付し、強化練習会などの各団体の活動を支援しております。
また、デフ競技ではランプや旗などを使い、聞こえないことを目で補う、視覚的な保障がなされた環境が必要になります。
そのため、陸上競技のスタートの合図を音ではなく光で行う「光刺激スタート発信装置」を購入し、希望に応じて競技団体などへ貸し出すなど活用しております。
今後も様々な形で選手の御意見を伺いながら、環境整備に努めてまいります。
次に、「競技の特徴、選手のPR動画配信等、魅力を周知してはどうか」についてでございます。
県では、開催地である東京都や埼玉県聴覚障害者協会と連携し、大会の機運醸成に取り組んでおります。
先ほど知事から答弁があった手話動画配信などのほか、デフリンピック応援隊に就任した「コバトン」や「さいたまっち」をデザインしたのぼり旗を作成し機運醸成を図っております。
また、スタートランプやフラッグを使った競技の特徴や、前回大会で活躍した埼玉ゆかりの選手を紹介するパネルを作成し、デフリンピックの魅力をPRしております。
さらに、県のスポーツ振興情報発信サイト「スポナビ埼玉」の特設ページにおいて、大会情報や県ゆかりの選手情報を随時発信する予定です。
本年10月開催予定のふれあいピック秋季大会では、特設ブースを設け、開催直前まで機運醸成に努めてまいります。
次に「県ゆかりの選手が出場する試合に県民に観戦を呼び掛けてはどうか」についてでございます。
歴史あるデフリンピックが日本で初開催され、東京で多くの競技が実施されることから、県民が身近に観戦できるチャンスと考えます。
県ゆかりの選手が出場する試合情報をはじめとした大会の魅力を県ホームページやSNS、イベント等様々な形で県民に発信し、一人でも多くの県民がデフリンピックに心を寄せ、観戦するように働き掛けてまいります。
最後に、選手のみなさん、頑張ってください。

(2)選手への激励と今後の期待は

Q 金野桃子 議員 (県民)
今大会に出場する県ゆかりの選手の皆さんへの激励とともに、共生社会の実現に向けてスボーツに寄せられる期待について、知事にお伺いいたします。

A 大野元裕 知事
スポーツは人々に「楽しさ」や「喜び」をもたらし、人生をより豊かにするとともに、健康長寿の実現や地域の活性化など社会の活力を生み出す力を持っています。
また、東京2025デフリンピックのビジョンは、「デフスポーツの魅力や価値を伝え人々や社会とつなぐ」「世界に、そして未来につながる大会へ」「“誰もが個性を活かし力を発揮できる”共生社会の実現」とされています。
聴覚障害を乗り越えて世界の舞台で活躍する選手たちの姿と共に、本大会が心のバリアフリーや互いの違いを認め、尊重し合う、共生社会づくりの大切さを県民に伝えてくれる大きな原動力になることを期待しております。
私自身もデフリンピックの応援メッセージ動画を配信したり、障害者と健常者が共に楽しめる「ふれあいピック秋季大会」で、デフアスリートと一緒に競技を体験するなど、機運醸成に取り組んでまいりました。
また、令和7年5月には、陸上競技の国内最終予選会が熊谷市で開催されましたので、選手に直接、激励をさせていただきました。
議員から御提案のあった、本県ゆかりの選手の皆さんへの激励の言葉についてですが、選手に応援の気持ちを直接お届けしたいと思いますので、議員ほど上手にはできませんが、手話でお伝えをさせていただきたいと思います。
選手の皆さん、東京2 0 2 5デフリンピックに向けて頑張ってください。

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