以前の委員会審議の中で、市町村への権限移譲を議論したことがあります。
市町村への権限移譲については、市議自体は積極的に県から移譲を受けるべきだという考えでしたが、県議の立場になって少し考えが変わってきた分野です。
県は市町村への権限移譲について、移譲状況を公開していますが、なかなか進まない事業も多くあります。
〇埼玉県ホームページー埼玉県の市町村に対する権限移譲
そこで、DXを活用し、取組が進まない事務に対してモデル事業として連携できないか提案しました。
知事は、DXにより市町村の業務効率化や事務量の削減が進むとし、埼玉県市町村電子申請サービスを利用した効率化の例を挙げました。また、タスク・トランスフォーメーション(TX)を通じた業務効率化や、共通のシステム構築を進め、権限移譲をさらに推進する方針を示しました。
次に、私は権限が市町村から県に返還された事例について質問しました。
企画財政部長は、これまで返還の申し出はないとし、権限移譲は市町村との合意に基づき行われ、返還の場合は県民サービスに影響が出る可能性があると答弁し、今後も市町村の意見を反映し、支援を行うと述べました。
県と市町村との権限移譲については、一市民として日々暮らすなかではあまり実感がないかもしれませんが、行政のテーマとしては非常に興味深いテーマです。
今後の動向を注視していきたいと思います。
〇〈一般質問〉 12 市町村への権限移譲について