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埼玉県議会

[無所属県民会議]会派視察ー埼玉県埼玉学園(上尾市)

今日は会派視察のため、上尾市にある「埼玉学園」を訪問いたしました。
埼玉学園は児童福祉法44条に基づく児童自立支援施設で、埼玉県が設置・運営しています。
不良行為を行った、またはそのおそれがある児童、家庭環境等の理由により生活指導が必要な児童が入園し、自立へ向けた支援を受けています。
同施設は明治39年に開園し、県立少年救護院を経て現在の形となりました。
入園に至るまでの流れは、家庭・学校・地域住民から福祉事務所や市町村、警察へ相談が寄せられ、児童相談所または家庭裁判所の判断を経て、児童相談所が埼玉学園と連携し、入園となります。
寮は夫婦で子どもたちと生活をともにする「小舎夫婦制」を採用しており、現在9組のご夫婦が住み込みで寮を運営しています。
また、上尾市立東中学校・東小学校の分校・分教室が施設内に置かれ、教員19名、指導担当職員5名が教育活動を担っています。
令和6年度時点では、小学生4人(男子3人・女子1人)、中学生47人(男子36人・女子11人)、中卒7人(男子7人)の計58人が在籍しています。
入園理由は、暴力行為や強盗等のいわゆる凶悪非行が主訴となるケースは少なく、家庭内非行が多いとのことでした。
また、性非行は増加傾向にあるとのことです。
特に心が痛んだのは、入所児童の7割以上が虐待を受けているという現状です。
非行が表面化しているものの、その背景には深刻な家庭環境がある場合が多く、発達障害(ADHD・ASD)や知的障害など、特別な配慮を必要とする児童の増加も伺いました。
視察前は「不良行為のある子どもたち」というイメージを抱いていましたが、実際にお会いした子どもたちはあどけなさと穏やかさがあり、一生懸命に学んでいる姿がとても印象的でした。
行動の裏側にある生育環境や虐待、発達特性を理解し、個に応じた支援の重要性を改めて感じました。
また、寮長を務めるご夫婦から直接お話を伺うこともできました。
30代でご自身のお子さんと共に寮で生活しながら、施設の子どもたちの成長を見守り続ける日々は、強い使命感と深い愛情なくしては務まりません。
その真摯なお姿に心から敬意を抱きました。
埼玉学園の皆さま、本日は貴重なお話をありがとうございました。
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