昨日は長野県佐久市にある佐久総合病院を見学させていただきました。
「急性期から介護まで地元に根差した地域医療を学びたいならココ!」と研究者の方に教えていただき、行ってきました。
JA長野厚生連の病院で、公立と私立の中間にあるような病院で、佐久地方の約40万人医療圏を担っています。
いや~、朝から晩までぎっしり余すことなく見学させていただき、驚きと感嘆の溜息と嬉しくなるおもてなしをしていただき、大変充実した1日でした。
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<興味深かったこと>
〇急性期医療から介護まで(特養はなく老健)を1つの公的グループが担っている。
「急性期は民間病院、介護が必要なったら民間の特養、訪問介護ステーションなどは市のサービス」というのが普通かと思っていたのですが、佐久総合ではこれらをすべて同じ公的グループで担っています。こういう公的医療機関があるなんて本当に驚いた!
〇「市民」「住民」のための病院というより、「農民」のための病院。
公的医療機関というと、市民病院という印象がありますが、佐久総合の理念としては「農民とともに」。「市民・住民」というのではなく「農民」ということにも驚きましたが、「農民のため」ではなく「農民とともに」というのがまた驚き。在宅医療や訪問ステーションなど、本当に医師や看護師自ら地域に出て行っている姿が文字通り「地域医療」でした。
昔は馬車に乗って行っていたとか!
〇見学者へのおもてなし
これが一番です。朝から夕方までみっしりタイムスケールを組んで見学させてくださいました。佐久総合は地域医療を学びたい者にとってはとても有名な場所で、年間約600人もの見学者が全国だけではなく世界中から来ているそうです。職員の方が終日見学に同行して下ったり、在宅医療の医長である医師が1時間近くご説明してくださったり、あまりにも手厚いご対応をしてくださり本当にありがたかったです。
地域医療にご関心のある方、ぜひ一度佐久総合の取り組みにご注目ください。