そして、ディスカッションのテーマは、「混合診療を拡大すべきか?」でした。
「混合診療」というのは、「保険診療」と「保険外診療(いわゆる自由診療)」を一緒に行うことであり、今の日本では原則禁止されています。
つまり、保険診療を行うのと同時に保険外診療を行うと、本来であれば3割負担でいいはずの保険診療の分も含めて全額10割自己負担になります。
禁止する理由は、混合診療を認めてしまうと、病院側が保険診療の上に保険外診療をたくさん上乗せして患者に多額の治療費を負担させることを防ぐためなどの理由があります。
一方で、重い病気に苦しむ患者側からは、「日本では認可されていなくても海外で効果があるとされる薬を使いたい」というような切実な思いもあります。
TPPの問題に関連することもあってか、「混合診療を拡大すべきか」というテーマは、賛成・反対大きく議論があって一致を見ていません。
今回のグループディスカッションでも、4班あるうちの、3班は条件付き賛成、1班は反対、と意見は分かれました。