今日は、東大H-PACの授業でした。
今回は、厚労省老健局老人保健課長より、「診療報酬と介護保険制度」について学びました。
以前お伝えしたように、国の予算の三分の一弱(約26兆円)が社会保障費です。そこにはいわゆる「医療費」も含まれますが、「医療費」つまり治療代がいくらになるかは「点数」(1点=10円)によって決められており、国はその点数を変えることによって医療社会を動かしています。
例えば・・・
ジェネリック医薬品を促進したいと思ったら、ジェネリック医薬品を使う場合の点数を高くします。そうすると、病院はジェネリック医薬品を使おうとするので、その結果ジェネリック医薬品の利用が促進されます。
日本では、「皆保険制度」といって保険証さえあれば、全国どこであっても、大病院でも小さな診療所でも診てもらえます。
アメリカなど皆保険制度がない国から見れば、日本の皆保険制度は評価される一面もある一方、財政上の負担も大きく課題は山積しています。
診療報酬は中央社会保険医療協議会(通称「中医協」)という厚労省諮問機関で審議されます。今日は平成24年度診療報酬改定や、特に少子高齢化を迎える日本での介護保険制度の在り方などを学びました。
とても難しい話を聞きながら、最後に先生が締めた言葉は、「地域医療が何より大切、その職責を負うのは市町村です」と。
最後の最後で、背中にピリッと電気が走るような緊張を感じました。
〇中央社会保険医療協議会
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000008ffd.html
〇平成24年度診療報酬改定(+0.004%アップ)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/iryouhoken15/index.html