〈連載〉4年間を振り返ってー政治への無関心 ”変わる”から”つくる”へ


〈連載〉4年間を振り返ってー政治への無関心 ”変わる”から”つくる”へ

駅頭や地域回りをしていて一番感じることは、政治への無関心です。
駅に立つ私をご覧になったことのある方はおわかりだと思いますが、99%が素通りで、1%のがレポートを受け取るという状況です。
その1%もほとんどが中高年以上か男性で、若い世代や女性はごく少数です。

私も市議会議員になる前は、政治、こと市政についてはあまり関心もありませんでしたから、気持ちはよくわかります。
けれども、いざ自分自身が市議会議員として活動してみると、市政で議論しているテーマは、保育園・学童保育室、小中学校、道路、公園、公共施設、介護・福祉サービス、公共交通と多岐に渡り、自分達の生活やくらしにとても密着したテーマだと感じています。
だからこそ、若い世代や女性の市政への無関心にとても危機感を持っています。

政治は様々な年齢、性別、考え方をもった人たちがこの国や街のあり方を議論していくものであり、私はできる限り様々な年齢、性別、考え方を持った人によって広く議論されることが好ましいと考えています。
このような考え方を持つ私が4年間政治の場に身を置いてみると、今の政治は一部の人のみで議論され、特に若い世代や女性の目線や声が欠けていると感じることが多々あります。
これまで何度も、子どもや若い世代、女性のための政策が削られ、後回しにされるのを目の当たりにしてきました。

昨年行われた高校生議会で、私は行政委員会事務局長として「投票義務化条例」を上程しました。
条例自体は賛成少数であえなく否決されましたが、最初から最後まで一貫して条例に賛成していた男子生徒が「”シルバーデモクラシー”を変えたい」と訴えていたのが印象に残っています。
「シルバーデモクラシー」とは、若い世代が投票に行かず、相対的に高齢者が多く投票に行くことで、高齢者の意見により政治が決まる状況です。
私は、「”シルバーデモクラシー”は決して投票に行く高齢者が悪いわけではなく、投票に行かない若い世代に問題があるのではないか」と話しましたが、彼は「だからこそ、義務化するくらい荒治療をしないと現状は打破できない」と言っていました。

若い世代や女性の政治への無関心の根深さを考えれば、「選挙権は権利であって義務ではない」というのはもしかしたら綺麗ごとで、問題の深刻さから目を背けているのかもしれません。
それでも、私はやはりまだ主体的に政治へ参加する道を探していきたいと思っています。
実際に、この4年間で皆さんの声を市政へ届け、政策が変わったという手応えも感じています。

政治への無関心への解決策は、私たち政治家が政策を変えることです。
次の課題は「自分の声で政策が変わった」と感じてもらうことだと思っています。

そして、私にはその先の目標があります。
それは、”変わる”ではなく、”つくる”という意識を広げることです。
つまり、誰かが作ったものを”変える”のではなく、自分たちがゼロから”つくる”という思いが根付き、やがて私たちの世代や女性もまちづくりに参画するようにしていきたいと思っています。

偉そうなことを言っていても、駅頭で99%の素通りの人波を目の当たりにすると、「市議会議員は不要なのではないか」「皆でまちづくりに参加するというのは夢物語なのではないか」と思うこともままあります。
それでも、私の取組みはまだ始まったばかり。
たった4年間で答えが出るとは思っていません。

これからも、99%の無関心層に思いが届くようにと駅頭に立っていきたいと思います。