今日は午前中、神戸市の行財政改革、特に「補助金見直しガイドライン」についてお話を伺いました。
神戸市は、阪神淡路大震災以降、深刻な財政危機を経験し、職員総定数を約3分の1にするなど断固たる行財政改革に取り組んできています。
「行財政改革2020」の流れの中で、昨年新しく始まったのが「補助金見直しガイドライン」です。
これは、議員からの指摘・提案により改めて補助金を一覧で把握し、ガイドラインを策定したもので、補助金に対する市の考え方を明確に示し、全市的な見直しの統一基準を設けています。
◯補助金見直しガイドライン
http://www.city.kobe.lg.jp/information/economy/hojokin.html
ガイドラインの中では、補助金見直しの基本的な視点を、公益性、有効性・効率性、妥当性、行政関与の必要性、公平性・透明性とし、補助金チェックシートを使って、担当課が改めて補助金の見直しを行います。補助金額は原則として2分の1以内とし、団体運営費補助を原則廃止する等、ずいぶんと切り込んで見直しを行っています。
この見直しにより、全600件総額約246億円の補助金を把握し、そのうち60件を見直し、結果として約1億1500万円の効果があったということです。
以前私も議会で「受益者負担の見直し方針の見直し」を指摘しましたが、神戸市の取り組みは基準の設定、評価方式等を大変参考になりました。
〇統一基準を設けることは難しいが、政令市級ではこのようなガイドラインを導入している例は多くそれらを参考にしたこと
〇担当課と財政部局でのチェック体制(基準と評価の均衡化)を整えること
〇目標金額の設定(神戸市では目標金額は設けていません)
〇外部の意見を聞く機会、議会への説明の仕方
等が参考になりました。
神戸市の皆さん、どうもありがごうございました。
※説明者横の女性は手話通訳の方です。先日、議会運営委員会にお諮りし、会派視察時の手話通訳派遣に政務活動費を充てることを認めていただきました。
【※一部追記しました(2017/7/21)】