今日は、北海道帯広市に「フードバレー十勝」の視察に伺いました。
帯広市は、面積が約620平方キロメートル、人口が約16万9000人で、明治16年に民間の力で開墾がされ、現在1市16町2村が「十勝」と呼ばれているそうです。
特産物は馬鈴薯や小麦で、食料自給率が1,132%(全国38%)で、現在は世界にも進出しているとのことです。
「フードバレー十勝」は、現帯広市長が9年前に開始し、「農業・食」の集積地を十勝に形成することを目指す取り組みで、十勝19市町村で協定を結んでいます。
取り組みの一本目は、農林業を成長産業にすることです。
自動トラクターの活用、国際戦略特区の活用、バイオマス産業都市の活用を進め、国際戦略特区の活用による投資誘発は約532億円、バイオマス産業都市の活用による投資誘発は約160億円とのことです。
取り組みの二本目は、食の価値を創出することです。
大学や企業と連携したり、地域産業の活力向上を行なったりして、食料品製造出荷額が10%増加したとのことです。
取り組みの三本目は、十勝の魅力を売り込むことです。
アウトドアのブランド化により、キャンプ場利用者か倍増したとのことです。
人口減少率は札幌圏に次ぐ低さで、人口増加率・事業所増加率は第2位、一人当たりの課税対象所得も第2位と、ともに向上しているそうです。
「フードバレー十勝」の目指す姿は、アジアの食と農業の物流拠点になることとおっしゃっていました。
北海道というと、やはり畑作や酪農のイメージも強く、その中でも「十勝」のブランドイメージが大きいですね。
自治体による特区の活用などにより、民の世界で農業が広がり経済活力を産んでいる仕組みがわかりました。
帯広市の皆さん、どうもありがとうございました。