お問い合わせ
サイト内検索
ご意見一覧
一般質問
活動報告会・お茶会
政務活動費
ご支援のお願い

無所属県民会議
埼玉県議会

〈一般質問〉5 放課後等デイサービス等でのオンライン交流(オンラインボッチャ)について

 今年の夏、私はとても素敵な経験をしました。それは、全国の寝たきりの子どもたちとオンラインを通じて一堂に会し、オンラインボッチャをしたことです。ボッチャとは、重度脳性麻痺がある方等のために考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目にもなっています。実際の様子をご覧ください。
【パネル】全国から参加している寝たきり等外出困難な子どもたちが口等を使って操作をし、仲間とともに競い合う、とてもあたたかく刺激的な経験でした。
 また、私は、自分の分身として「オリヒメ」というロボットが接客をする「分身ロボットカフェ」にも見学に行ったところ、全国の寝たきり等外出困難の方が操作するロボットたちが生き生きと接客をしていました。そこには確かに「寝たきりの先の未来」がありました。
 コロナ禍でオンライン化が急激に進み、障がいの有無に関係なく、つながることのできる社会が始まっています。オンラインを使った寝たきり等外出困難な子どもたちへの支援は、社会とつながることのできる自由の翼です。しかし、現行の放課後等デイサービス等では、これができない現状があります。放課後等デイサービスは、児童福祉法上の障害児通所支援のひとつですが、同法等の定めにより、利用地域は自ら通所または事業所の送迎が可能な範囲となっているからです。
 私は、寝たきり等外出困難な子どもたちが、オンラインを使って全国の子どもたちとつながることは非常に意義があると考えています。
 このようなオンラインを使ったサービスを障害児通所支援の一つとして認めることはできないか、また寝たきり等外出困難な子どもたちをオンラインでつなぐプラットフォームを作れないか、福祉部長にお伺いいたします。
福祉部長:御質問5「放課後等デイサービス等でのオンライン交流(オンラインボッチャ)について」のうち「オンラインを使ったサービスを障害児通所支援の一つとして認めることはできないか」についてお答えを申し上げます。
 放課後等デイサービスは、児童福祉法に基づく通所支援サービスであり、障害のある子供たちを対象に生活能力を高める訓練や社会との交流の促進などを目的として行っております。
 このサービスについては、国が運営基準やガイドラインを定めており、これに基づいて県が指定することになっております。
 現行では、障害児が事業所に通所して対面でサービスを受けることとされており、発達を支援する活動や仲間との実体験により障害児が自己肯定感を高める場でもあり、オンラインによるサービスを認めることは難しいと考えます。
次に、「寝たきりの子どもたちをオンラインでつなぐプラットフォームを作れないか」についてでございます。
 放課後等デイサービスを利用する重度の障害児などにとって、オンラインの活用による交流の機会を設けることは、成長過程において大変意義があると考えます。
 分身ロボット「オリヒメ」によるリモートでの社会参加の試みが始まるとともに、コロナ禍でのオンラインによる交流手段も普及してきています。
 今後、家族会等と連携し、オンラインを活用して障害児が自宅にいながら各地の子供たちと交流できる仕組みづくりについて研究してまいります。
※実際の様子のお写真は、ご許可を頂き掲載しています。
目で動かして本当にボッチャを操作している様子がわかるように、とモザイクなし掲載して構いませんと有難いお言葉を頂き、掲載させていただきます。どうもありがとうございます。
Facebook
Twitter