2日目は藤田医科大学地域包括ケア中核センターにお伺いしました。
藤田衛生保健大学(元・藤田医科大学)では、平成25年2月に全国で初めて学校法人による「地域包括ケア中核センター」を解決するなど、地域包括ケアの取り組みを推進してきました。
豊明市では、平成26年4月から、地域包括ケアモデル事業が行われ、藤田保健衛生大学と共に医療・福祉一体提供の先進的な取り組みが行われてきました。
同モデル事業ではUR都市機構ととも連携し、地域包括ケアシステムづくり「けやきいきいきプロジェクト」を発足し、平成27年4月には、まちかど保健室も開所しています。
令和元年7月には、こうした教育資源やノウハウを生かし、全国初の自治体向け教育支援施設である「地域包括ケア人材教育支援センター」を開設しています。
全55棟ある団地は、高齢化・単独世帯化が進み、退院後の生活支援や買い物支援、居住学生との地域活動、違いに支え合う「ちょっと」等を展開しています。
全国から300件を超えるほどの視察があり、全国でもトップクラスの視察受け入れ状況だとのことです。
全国から視察が来ても、地元に医科大学がない場合は持ち帰っても地元で実現する事は難しいのではないかと思いましたが、ご説明や質疑応答の中で、たとえ医科大学がなくても、「介護保険サービス漬けにしない自立支援アプローチを心がけ、他職種合同ケアカンファレンスなども積極的に行い、地域資源や地域連携に主眼を置く」ことが成功の肝だと感じました。
できるだけ本人の「普通に暮らせる幸せ」を支える。そのために役立つものを見つける、探す、なければ作り出すという理念が、まさにこの団地で実現できている様子を拝見し、とても勉強になりました。
今回の行政視察は、コロナ禍や私の妊娠・出産などで、久しぶりの宿泊での視察となりましたが、やはり現場に行っているものは多く、大変実りのある視察でした。
視察させていただいた政策・事業そのものはもちろんのこと、その先の「私たちが目指すべき社会の未来」を考える上で、多くの視座を得ることができました。
藤田医科大学地域包括ケア中核センターの皆様、どうもありがとうございました。
また、委員長・副委員長・委員の皆様、議会事務局の皆様、どうもありがとうございました。