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[公社事業対策特別委員会]行政視察ー公益財団法人ひろしま産業振興機構

今日は、東広島市にある「ひろしまデジタルイノベーションセンター」を視察させていただきました。
同センターは、広島県が出資する公益財団法人ひろしま産業振興機構が運営し、地域企業や教育機関を対象に、MBD(モデルベース開発)を軸としたデジタルものづくりの支援を行っています。
平成29年10月に設立され、地域企業や教育研究機関が抱える技術的な課題の解決や、デジタルものづくりへのステップアップ、人材育成などに取り組んでいます。
その大きな特徴の一つが、中国地方で唯一という公的スパコンを活用した解析環境です。
企業だけでは導入が難しい高度な設備を整備し、幅広い分野のCAE(コンピューター上で行う仮想試験・解析)を実施できる環境を提供しています。
また、人材育成についても、プロセス、機能設計、詳細設計の3つの区分から、職種に応じた講座を受講することで、MBDの考え方やCAEの解析技術を体系的に学べる仕組みが整えられています。
今回、実際にMBDやCAEの様子も見せていただきました。
例えば、
・射出成形解析(溶融した樹脂が金型の中をどのように流れるか)
・鋳造解析(鋳造時の湯流れや凝固の様子)
・流体解析(ファンなどの空気の流れ)
など、実物を作る前にコンピューター上の「仮想空間」でさまざまな条件を検証していました。
開発期間の短縮化や製品・システムの複雑化が進む中で、開発の後半になってから大きな問題が見つかることは、企業にとって大きな損失につながります。
だからこそ、「実物を作る前に、仮想空間で問題を見つけ、早い段階で対策する」という考え方が重要になります。
いわば、「大外れしない開発」を可能にするための技術です。
特に印象に残ったのは、民間企業が単独では導入・活用することが難しい高度な技術や設備を、公的支援機関が中立的な立場で提供し、地域企業の挑戦を後押ししている点です。
企業一社の支援にとどまらず、地域企業の「開発力」「提案力」を高め、それを地域全体のデジタル競争力につなげていくことは、これからの地方の産業振興を考える上で、大変参考になる取り組みでした。
今回の視察で得た知見を、埼玉県の産業振興や中小企業支援にも生かしてまいります。
ひろしまデジタルイノベーションセンターの皆さま、貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
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