[平成28年6月議会]一般質問-人口について①推計について


[平成28年6月議会]一般質問-人口について①推計について

一般質問の3つ目は人口推計です。今回のメインは人口推計です。
戸田市は埼京線の開通以来転入者も増え、市もファミリー層を中心にどんどん人を呼び込んでいます。
この中で、私は市がこれまで出してきた推計よりも早いスピードで人も増え、中でも子どもの数が増えていることを指摘し、保育園、学童保育室、小中学校の子どものための政策が追いついていないのではないかという問題を取り上げました。
これはもともと市内の方から「戸田市は本当に『少子高齢化』なのか、『多子高齢化』というのが正しいのではないか」とご意見をいただいたことがきっかけです。私自身も当初は「日本全国で少子高齢化だから、戸田市も少子高齢化だろう」と思いましたが、調べていくうちに戸田市が本当に「少子化」なのか疑問に思うようになり、今回一般質問で取り上げたものです。
子どもの数を総論に、それぞれの施策を各論として取り上げました。

◆少子高齢化
こんの 戸田市は「少子高齢化」ではなく「多子高齢化」ではないか。市の認識を伺う。
総務部長 平成72年に年少割合が約4%減少し、人口千人当たりの出生率が10年間で約3‰減少したため「少子化」だ。
こんの 50年先を見るのではなく5年10年という短中期的な視野を持つべきだ。また、10年間で出生率は減っても実数を見れば赤ちゃんの人数は増えており微増か横ばいだ。割合だけではなく実数も見るべきだ。「日本は少子化だから戸田市も少子化だ」と思考停止に陥っているようにも思える。安易に「少子化」と使うのではなく、何年先を見るのか、割合のみを見るのか実数も加味して、しっかりと考えるべきだ。

総務部長 言葉尻をとらえないでほしい。戸田市は将来的な少子化になる。現状の待機児童問題等は認識ししっかり取り組んでいることをご理解いただきたい。

こんの 将来的な少子化を否定するものではなく、短中期的な実数をベースとした子どもの政策を考えてほしい。子どもの数はこれまでの計画を上回っていることも加味し、できるだけ正確な推計を。

総務部長 総合振興計画担当部署としてこれまで計画を立ててきたが、見積もりより実績が少ないこともあった。実績も踏まえて今年度対策をしている。人口推計は各部門が連携して積み上げていくもので、その推計を踏まえて都市整備等総合的に一生懸命と取り組んでいる。議員のご指摘の通り取り組んで参りたい。

◆人口推計
こんの 市が出している「人口ビジョン」は高齢者の数が実数より多く、子どもの数が実数より少ない。戸田市の人口増加は社人研の推計をすでに上回っていることは既に政策研究所が2009年・2010年に指摘しているのに、なぜその後の計画で社人研の推計をベースにするのか。また、人口ビジョンを策定した時点(2015年10月)ですでに子どもの数は約1000人多い。計画を出すにあたり、なぜ実数を確認しなかったのか。

総務部長 政策研究所での研究結果を踏まえて、総合振興計画を基に人口ビジョンを策定した。社人研との乖離を踏まえて「人口ビジョン」を策定した。人口のずれについては手元に資料がないのでわからない。策定年度のずれではないか。

こんの 保育所は待機児童106人、学童保育室は待機児童45人、小中学校は6年後に小学校約1540人40学級、中学校約270人9学級足りないと見込む。これらからすれば、決して「少子化」ではなく、子どもの数は増加しており、そのスピードは市が思っているより早い。もともと、戸田市は高齢者の割合が県内で一番目に低く、年少人口は県内で三番目に高い。この構造から相対的に子どもの割合が減ってしまうのではないか。戸田市のように人口の流出入が多い自治体は推計が難しいのは分かるが、今後人口推計を出す際は、出来る限り推計の根拠、実数との比較をするべきでは。高齢者人口を65歳以上と75歳以上で分ける、幼児特殊増加率を把握する等、第5次総合振興計画では子どもの数を重要課題と認識して検討を。

総務部長 急増する子どもの数をしっかりとらえて、第5次総合振興計画を作っていきたい。「人口ビジョン」は一回作ったら終わりではなく、今後全体の計画をしっかり見ながら、その都度現状の実数を見て修正して対応していく。

[こんのコメント]
私が「少子化の認識」を問うた質問に対し、50年後の年少人口割合の減少を理由とした答弁は残念でした。市の計画などには「少子化」を前提としていることが目につきますが、確かに全国・埼玉県では少子化であったとしても、戸田市の子どもの数は増えており、決して少子化ではないと考えています。戸田市のような転出入が多い自治体では人口推計をするのは難しいのは分かりますが、ヒアリングの前からずっと平行線のこのテーマについて、「今後全体の計画を見ながら都度現状の実数を見て修正して対応する」というご答弁を頂けたことはよかったです。

写真は、人口ビジョンと住民基本台帳のズレです。高齢者の数は「人口ビジョン」より実際の人数が少なく、子どもの数は実際の人数の方が多いです。

1