テーマ2件目(2)は部活動、(3)は教職員の負担です。
まず(2)部活動について。
今年6月文部科学省は、学校現場における業務の適正化に向けて通知を出し、次世代の学校の姿と教員の姿を示し、改善方策を示しています。その中で、特に教員の担うべき業務に専念できる環境の確保として、例えば給食費等の徴収業務の負担改善やシステム整備による公務の効率化・高度化等が挙げられ、また部活動における負担の大胆な軽減として、休養日の設定や部活動指導員の配置環境整備等が挙げられています。他方で、保護者の方からは部活動の負担が多いというご意見やもっと充実させてほしいというご意見等様々なご意見が寄せられています。
Qこんの 市の部活動への考え方や課題は。
A教育部長 学習指導要領において重要な学校教育活動の一環と記載されており、戸田市教育委員会としてもたいへん意義のある教育活動だと認識している。また、生徒の自主的自発的な活動であるため自分にあった部活動を選択できるよう十分に時間をかけた取り組みを行っている。部活動は校長を中心として地域・保護者の理解協力のもと顧問の創意工夫も加えて運営している。市としても、学校訪問等の機会を通じて話を聞き、適正な部活動が行えるよう今後も指導・支援に取り組む。
Qこんの 生徒や保護者の負担については。
A教育部長 適切な休養日の設定等について学校に指導している。学校でも朝練や休養日についても活動回数を調整したり適正な活動時間を設定したりして生徒に過度な負担がかからないよう心がけている。保護者の負担についても、学校側で費用等を十分説明するとともに出来る限り負担がかからないよう努めている。
Qこんの 教員の負担軽減のため、外部指導者等を活用してはどうか。
A教育部長 「部活動指導員」はボランティアとして指導を行う方ですべての中学校に配置されているが、かえって運営上の課題を招くケースもあり、技術的な指導面に偏ることのないよう十分連携を図り適正な活用に努める。
(3)教職員の負担について。
学校の学習環境と教員の勤務環境に焦点を当てた国際調査によれば日本の教員の勤務時間は参加国中最長であり、国でも勤務の適正化に向けた取り組みがされています。
Qこんの 市として教職員の負担についてどのように考え取り組まれているのか。
A教育部長 本市は「チーム学校」を実現し、教員が子どもと向き合う時間を確保することができるよう文科省の委託を受け業務改善のための取組研究(全国初)を進めている。具体的には、可視化・共有化・効率化のグループに分かれ検討を進めている。
Qこんの 病気休職者の人数は。病気休職者を出さないための取組みを。
A教育部長 全体で数名いる(約0.6%)。日常的な勤務管理の中で管理職が個別に面談を行い助言しており、必要に応じて健康管理医等の面談ができるようにしている。メンタルヘルス研修会も参加し、新たに全員を対象にしたメンタルヘルスチェックを実施する。
これまでの4年間、会派や私個人宛に部活動について様々なご意見をいただきました。負担を訴えるものや部活動の充実を求めるなど立場や考え方によって大きく異なると感じています。議会で登壇できる回数も考え今回取り上げましたが、すぐに改善できる提案も少なく難しさを感じています。教職員の負担についても問題意識がありますが、私自身が戸田市の公教育を受け今は政治の立場にいる身ゆえに、公教育のあり方、政治の立場から教育へのアプローチの仕方に私自身答えを探しているところです。