[平成30年9月議会]一般質問①ー熱中症対策


一般質問の1件目は、熱中症対策です。
今年は連日35度以上の猛暑日が続き、気象庁も「災害と認識」と伝えました。
総務省消防庁の報告によると今年7月の救急搬送が54,220人、死亡者67人であり、私宛にもご意見・ご要望を多くいただき、今回まとめて一般質問にて取り上げました。
―――
■熱中症の現状と対策
Qこんの 戸田市の現状と対策は。
A消防長 平成30年8月時点での救急搬送は120件(昨年総数は71件)とすでに1.7倍。重症度別では、重症6件(5.0%)、中等度38件(31.7%)、軽傷76件(63.3%)、年齢別では、少年15件(12.5%)、成人60件(50%)、高齢者45件(37.5%)、発生場所は屋外が60件(50%)、屋内60件(50%)。
A危機管理監 今年の記録的暑さを地震や豪雨と同様と認識し、「平成30年度熱中症予防に係る対応方針」を定めた。市が主催する行事等について、前日の予報で35度以上を超える場合は原則として中止することとし、市主催以外の行事で市が関連するものは、本方針に基づく対応を求めることとした。
A教育委員会 今年度の救急搬送は1件、サッカー部練習中の体調不良だが、大事にはいたっていない。熱中症対策として、「熱中症予防に係る小・中学校の夏季休業中の活動方針」及び「熱中症予防に係る小・中学校の活動方針」を策定した。

Qこんの 方針の対象はあくまで市主催、学校主催のものであり、町会・子ども会、PTA、学校開放、スポーツ大会、学童保育室等には対象ではない。熱中症に対する理解と正しい予防・応急手当を学べるように、消防署で行っている救命講習や出前講座等に「熱中症対策」を追加できないか。
A消防長 これまで熱中症について講習の希望があれば、柔軟に対応してきた。今後は救命講習に熱中症の応急手当講習に対応することを明確化し、出前講座にも同様の内容を盛り込む。
→こんの 大変前向きなご答弁をいただき、有難い。今後は、関係団体等にも消防署で講習があることをお知らせし、参加を促していただきたい。

■小中学校のエアコン設置
①学校全体の設置状況について。
Qこんの 今年7月、愛知県豊田市で校外学習後の小学1年生の男子児童が熱射病と思われる症状で亡くなるという大変痛ましい出来事も起こり、多くの皆さんが心を痛めた。戸田市のエアコン設置状況は。
A教育部長 平成16年度から職員室、教室等すべての教室にエアコンを設置している。28度を下回らないように稼働。

②体育館のエアコン設置について。
Qこんの すでに戸田市では教室等にはエアコンが設置されているというが、今年の猛暑ゆえに保護者の方から多くご意見を頂いたのが体育館へのエアコン設置だ。体育館は体育の授業や式典等だけではなく、災害時には避難所になる。エアコン設置には多大な予算が費用であれば、比較的安価なクールスポットの設置を早急に検討できないか。
A教育部長 現在、体育館にエアコンやクールスポットは設置していないが、近年の異常気象に鑑み、すでに導入について研究を始めている。

Qこんの 電気代は現状どのくらいか。また、体育館にエアコンを設置した場合の電気代はどのくらいを想定するか。
A教育部長 電気代は小学校12校で7月約680万円/月、中学校6校で7月約390万円/月。体育館にエアコンを設置した場合はそれ相当の電気代の増加を見込なければならない。

Qこんの ①今後建て替えられる戸田東小中学校、戸田第一小学校にエアコンの設置は。②エアコン設置の調査・検討にあたり、費用の概算を出しては。③クールスポットだけでも先に設置の検討を。④建物全体の断熱化を。
A教育部長 ①戸田東小中学校については体育館のエアコンの設置は難しい。戸一小については検討課題である。しかし、小中学校全18校にかかわることなので、財政面も踏まえて慎重に検討する。②エアコンを導入した自治体に確認したところ、1校4000万円~5000万円。③クールスポットは設置スペースの問題、廃熱ダクト等の課題もあるので研究する。④断熱についてはエアコン設置と深い関係があるので、引き続き検討する。

→こんの 小中学校は建て替え後数十年利用される。体育館へのエアコン設置は重要な検討課題だ。今後の研究・検討を要望する。

③給食調理場のエアコン設置又は冷風機の設置について。
Qこんの 市内のある小学校の給食調理場でエアコンの効きが悪く、働く職員の皆さんで熱中症等の体調不良者が出ていると相談を受けた。早急にエアコンの増設又は冷風機の設置を。
A教育部長 学校給食センター及び小学校9校のすべての単独校調理場にすでにエアコンを設置している。しかし、ある学校において、調理過程で室温が上昇し、エアコンの効きが十分ではない場合があることを承知しており、早急にエアコンの増設等改善策を検討している。具体的には、設備会社に学校に来てもらい空調確認をしたが、エアコンの能力には問題はないとのこと。しかし、児童数の増加や給食食数の増加により調理時の熱量が多くなっている。その上で、業者から調理場の空調環境について改善策を提案していただくよう指示した。

→こんの 当初ご相談をしたときより、改善に向けて前進しているようで嬉しく思う。給食を作る職員の方が熱中症で体調不良というのは大変な問題だ。早急な対応を要望する。

■水筒の持ち込み
Qこんの 数年前から保護者より、「学校に水筒を持ち込みたい」というご相談を複数頂いている。調べてみると、「1年間、冷たいお水も温かいお茶も自由に飲んで構わない」という学校から、「水筒の持ち込みは夏場だけ。中身は水に限る」という学校まで対応がまちまちだと感じた。確かに水道水を飲むことはできるが、登下校時や災害時も考え、保護者が水筒の持ち込みを求めた場合に禁止しないという判断もできると思う。市内の水筒の持ち込み状況は。全校で年間を通して水筒の持ち込みを可能にできないか。
A教育部長 小学校5校(12校中)中学校5校(6校中)が年間を通して持ち込み可能。残りの小学校7校と中学校1校は5月から10月頃までに限定。全校で年間を通して持ち込み可能にするかは、各学校の管理運営事項であり、校長が判断することになる。

Qこんの 昨今同様の話題になっている日焼け止め、ラッシュガードの取り扱いは。
A教育部長 水筒同様、各学校の管理運営事項であり、各学校長の判断による。校長会議に情報提供をする。

→こんの 確かにこのようなものは各学校の管理運営事項と思うが、千葉市では今年4月に市立立中学校に通う中学生が日焼け止めクリームを持参して校内でも使えるよう通知を出したそうだ。これらも参考にし、今後検討してほしい。

■運動会等の屋外行事でのテント
Qこんの 運動会等の屋外行事において、本部テントや来賓テントはあるが児童・生徒席にはテントがない。児童・生徒用テントを購入できないか。予算や保管場所が課題であるなら、レンタルを検討してはどうか。
A教育部長 小学校は3校が設置、中学校はどこも設置していない。必要があれば、学校備品の中で購入することになり、レンタルは考えていない。

Qこんの 必要備品であり、市全体で予算化できないか。
A教育部長 各学校で必要と判断された場合は、配当されている予算の中で随時購入。学校の運動会では児童生徒は多くの種目に出場するため常に自席にいるわけではない。一括しての予算は現在考えていない。

→こんの 各学校に配当されている予算は、1校100万円~200万円程度で、学校の備品を賄わないといけないが、テントは1張20万円であり、購入することは難しい。また、児童生徒は多くの種目に出場するが、日の当たる場所にいることは変わらない。今後よく校長会議で協議をし、適宜予算化を要望する。

(5)大人の熱中症対策
Qこんの 子供の熱中症対策も大切だが、大人の熱中症対策も重要だ。特に高齢者も含め大人の熱中症対策は。
A福祉部 防災無線、広報・ホームページ掲載、健康教室、出前講座、乳幼児健診等で注意喚起、予防啓発を行っている。特に防災無線は回数に制限なく放送し、公用車等にステッカーを張った。特に高齢者には民生委員の見回り訪問を行い、今年は新たに老人クラブや地域包括支援センターで対応している。

Qこんの 熱中症対策、あるいは温暖化対策として、私では「まちのクールオアシス」と「クールシェア」と言う2つの事業が行われている。非常に似ているが、それぞれの事業概要は。
A福祉部 「まちのクールオアシス」は埼玉県の熱中症対策の一環。戸田市では、市役所等が指定、6月1日から9月30日まで。
A環境経済部 「クールシェア/ウォームシェア」は市の温暖化対策の一環。戸田市では、市役所等が指定。7月1日から9月30日まで。

Qこんの より良い取り組みだと思うが、切り口は異なるものの、中身はほぼ同じ。今後事業を精査し、見直しべき所は見直し、連携できるところは連携を。
A福祉部 情報連携して取り組んでいきたい。
A環境経済部 情報連携して取り組んでいきたい。

―――
今回は熱中症対策を取り上げました。私以外の方も取り上げるかなと思っていたのですが、今回熱中症を取り上げたのは私一人でした。熱中症対策の中でも、特に学校内での熱中症対策(体育館へのエアコン設置、給食調理室での職員の方の熱中症問題、運動会等での屋外テント、水筒・日焼け止め・ラッシュガードの持ち込み)等、細かいながらも多くの方からご意見ご要望のあったものをまとめて件名1を作りました。教育委員会からの答弁はやはり「すぐにやります」というものではありませんでしたが、こうして問題として取り上げ、顕在化させることで少しずつ議論が進展していくことを願っています。
また、クールオアシスとクールシェアは、切り口が違うだけでやっている事はほぼ同じ事業です(クールオアシスは熱中症対策を目的とした県の事業、クールシェアは温暖化対策を目的とした市の事業)。縦割り行政と言えばそれまでですが、良い事業だとおもっていますので、今後事業の精査・見直しと周知徹底が必要だと感じました。