今日は、北海道札幌市に「メガソーラー」の視察に伺いました。
札幌市は、面積が約1,121平方キロメートル、人口が約197万人の町です。
札幌市では、環境政策に力を入れており、特に太陽光発電については、①市有施設に市が自ら設置(209施設、約3000kWh)、②市が補助金を出して市民や中小企業事業者が設置(約4900件、約2万2000kWh)、③市がメガソーラー事業者を誘致し設置しているそうで、今回は③市が誘致した2件についてお話を伺いました。
札幌市では、「札幌市環境基本条例」に基づき、「札幌市環境基本計画」を策定し、1998年から2017年までの第一次計画後、東日本大震災やSDGs(持続可能な開発目標)等の社会情勢の変化を受け、2018年から2030年までの第二次計画を策定しています。
そこでは、「次世代の子どもたちが笑顔で暮らせる持続可能な都市”環境首都・SAPPORO”」を目指しています。
また、平成23年から地球温暖化対策の新たな目標と取組みの方向性を示した「地球温暖化対策推進ビジョン」を策定し、平成24年に「さとらんど隣接地」にメガソーラーを誘致したそうです。
こちらは、出力規模約2,000kWh、年間発電量約2,133,000kWh、総工費約6億5,000万円で、年間売電収入予測が約9,000万円で約8ねんかん前後で投資が回収できる予測だそうです。
また、平成25年札幌市まちづくり戦略ビジョンで策定した「札幌ソーラーウェイ」は、一般廃棄物最終処分場跡地に発電事業者を融資したそうです。
こちらは、出力規模約750lkWh、年間発電量約964.979kWhで、年間売電収入予測等の詳細はわかりませんが、当初予定よりも売電収入が多く、市に追加で寄付もされ、事業の拡大を希望している状況とのことでした。
札幌市は雪まつりや観光地としては有名ですが、恥ずかしながら太陽光発電やメガソーラー誘致に力を入れているとは知らず、大変驚きました。
会派の先輩のお話を伺うと、山間部等でのメガソーラー誘致は農作物への影響等もあり地元で反対運動が起こることもあるとのことですが、北海道ほど広い平地ですと、そのような影響等も少なく、大規模なメガソーラーの建設も可能なのかもしれませんね。
札幌市の皆さん、どうもありがとうございました。