5 動物愛護の推進を
(1)殺処分ゼロに向けた取組の強化を
埼玉県では殺処分ゼロを掲げ、「地域猫活動推進事業」等に取組み、令和元年度には政令市・中核市を含め、犬86頭、猫536頭、合計622頭まで殺処分数を減少できました。引き続き、同事業の継続及び拡大をお願いするともに、担当課や活動団体、その他関係者の皆さんに敬意を表します。
本県では、「埼玉県5か年計画」において令和3年度までに犬猫の殺処分数を600頭とする目標を掲げています。5か年計画の終期を来年度に控え、殺処分ゼロを一日でも早く達成するために、今後どのような取組を進めていくのか、保健医療部長にお伺いします。
また、殺処分ゼロに向け、大切なのは新たな飼い主を探すことです。ここで、埼玉県では、県ホームページ上で、「新しい飼い主探し掲示板」を掲載していますが、ホームページでは情報の拡散面で限界もあります。より情報が拡散されやすいSNSを活用してみてはどうか、保健医療部長にお伺いします。
<県民生活部長>
次に、御質問5「動物愛護の推進について」の(1)「殺処分ゼロに向けた取組の強化を」についてお答えを申し上げます。
まず、殺処分ゼロを一日でも早く達成するために、今後どのような取組を進めていくのかについてでございます。
現在、殺処分される犬猫の比率については、猫が8割以上を占めており、その多くは野良猫が産んだ子猫です。
そこで県では、野良猫の繁殖を抑えるため、市町村やボランティアに対して野良猫の避妊手術費用を補助する制度を充実させ、収容される子猫を減らす取組を進めております。
また、収容された犬猫については、少しでも多く新しい飼い主を見つけるため、県庁をはじめ市役所や商業施設などを会場とする譲渡会の開催にも注力してまいりました。
県では、収容される犬猫を減らす「入口対策」と、新しい飼い主へ譲渡する「出口対策」を両輪とした取組を着実に進め、一日も早く殺処分ゼロを実現できるよう努めてまいります。
次に、新しい飼い主を探すことについて、より情報が拡散されやすいSNSを活用してみてはどうかについてでございます。
県では、これまでもホームページやスマートホンアプリ「まいたま」などで、譲渡の対象となる犬猫の情報を発信してきましたが、コロナ収束の見通しが立たない中、今後はネット環境を生かした非対面型での譲渡活動が一層重要性を増します。
そこで、県のツイッターやフェイスブックなど、議員から御提案いただいたSNSの活用という新たな視点も取り入れ、譲渡事業を拡充してまいります。