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[平成28年3月議会]一般質問ー子育て政策 ”子育て世代の声を政策に反映し、より保護者目線のサービスに 3”

[平成28年3月議会]一般質問ー子育て政策 ”子育て世代の声を政策に反映し、より保護者目線のサービスに”

(3)一時保育事業
今回、一番のメインは一時保育事業です。市は「待機児童」の数字を減らすことに注力し、もちろんそれは最優先すべきことですが、保育園に入れなかった保護者は仕事を辞めたり幼稚園に通ったりしており、その受け皿となっているのが一時保育です。「待機児童」の外にある問題にも目を向けてほしいと今回取り上げました。

①現状
こんの まずは現状の正確な把握を。

児童青少年部長
就学前児童数 9137人
保育園(0歳~5歳) 2558人(約28%)
幼稚園(3,4歳~5歳)2621人(約29%)
一時保育(1歳~5歳)896人(4月~12月までの9か月間)(約10%)
一時保育利用 延べ約12300件、キャンセルが約2割強2000件、キャンセルを除いた延べ利用数は10360件、利用理由は約7800件(約8割)が就労による(9か月間)。

こんの 今回初めてこのような集計をしていただいた。この数字を見ると、もはや「一時保育」ではなく「準保育園」と言ってもいい。大変な作業だったと思うが、今後継続して集計し、保育園と情報共有し、制度運用に活かしてほしい。もう一つ気になるのはキャンセルが2割~3割ある状況。中には無断キャンセルもあるのことで、意図的な場合の他、予約が取れない状況で多めに予約をしておき不要だったら使わないという場合もあるのでは。2,3割のキャンセルの有効活用も今後の課題。

児童青少年部長 フォーマットをそろえて一覧表で集計し、今後制度改善等に活かせるものは活かしていきたい。

②ア 受入れ枠の拡大
こんの 0歳児受入れ、保育時間の延長、土曜日の受入れ拡大、当日の受付枠を。

児童青少年部長 0歳児受入れ、時間延長、土曜日を実施するには、保育士人員確保が困難。しかし、施設長の判断で柔軟な対応も可能。

こんの 0歳児については小規模保育事業者が受け入れられる。制度があるのに一切周知されていない状況。今後はしっかりと周知を。時間延長、土曜日については、他市も多く行っている。⑤保育士確保策とも関連するが、ニーズは大きく要望したい。

児童青少年部長 0歳児受入れについては、小規模保育事業者で定員に達していなければ受入れ可能。今後は子育て応援ブックやホームページで周知していきたい。その他については、園長会議で検討していきたい。

こんの 当日枠は。緊急的に認めているならその旨の記載を。

児童青少年部長 リーフレットを整理する中で、今後明記する。

イ利用条件の整理
こんの 求職活動の明記を、就労条件の緩和、兄弟行事利用の緩和、リフレッシュ枠の拡大、知的・発達障害のある場合の利用、社会参加利用を。

児童青少年部長 求職活動は明記するが、その他の条件については、一律に拡大することは難しい。

こんの 求職活動については明記するとの前向きな答弁。ここは重要なところなので、ひとつひとつ話をしたい。(i)就労条件を「週3日」ではなく「平均週3日」に。(ⅱ)兄弟行事利用を「一家庭1回」ではなく「兄弟1人あたり1回」に。(ⅲ)リフレッシュ枠の拡大、「1か月1回」ではなくできれば「年12回」難しければ「2か月2回(ただし連続して利用してはいけない)」など柔軟性を持った運用を。(ⅳ)知的・発達障害のある場合の利用を明記。(ⅴ)社会参加利用。審議会、裁判員裁判、市役所会議や議会傍聴等の社会参加も。

児童青少年部長 (i)「平均週3日」にすることを検討する。(ⅱ)兄弟行事利用は、これを拡大するとどこかにしわ寄せがくる。園長会議で詰めていきたい。(ⅲ)課題があるため検討したい。(ⅳ)園によっては受け入れている。(ⅴ)施設長の判断で柔軟な対応をできる。裁判員裁判等は検討する。議会の傍聴等は今後あわせて検討したい

こんの  就労条件が「原則週3日」から「原則平均週3日」に、裁判員裁判等の利用については前向きな答弁をいただいた。それ以外について柔軟な対応をしているのであれば、その旨の記載を。

児童青少年部長 施設長の判断で柔軟な対応をしているところもある。今後も引き続き行っていきたい。

③申し込み方法
こんの 予約システム、電話予約の導入を。

児童青少年部長 予約システムについては近隣自治体ではないが、県外一部自治体で導入している例もあり、研究して参る。電話はやむをなければ受け入れることもある。

こんの 昨年12月のこどもの国一時保育の申込み初日の朝の状況[写真]。お母さんやお祖母さんが子どもを連れて、朝7時8時から、雨が降っても雪が降っても朝並んでいる。先着順だからだ。これは近隣市と足並みをそろえる性質の問題ではない。いつまでお母さんたちが朝並ばないといけない状況のままにするのか。市の問題意識を聞きたい。

児童青少年部長 全部の園が先着ではなく、抽選のところもある。すべて抽選となると、どうしても取りたい人が落ちてしまう可能性もある。慎重に検討していきたい。園長会議で協議して参りたい。並ばないように伝えても心情的に並んでしまうこともある。今後検討していきたい。

こんの この点は何度も担当課と話し合い、改善策を話し合っているが、最善の策が出ていないのが正直なところ。しかし、毎月朝子どもを抱えて並ばなければならないのは変えなければならないことだと思う。検討するとのことで、強く要望したい。また、今回すぐにシステム化や電話予約がされなくても、その前提として連絡手帳・シートの導入を提案したい。

児童青少年部長 利用履歴のわかる連絡シートはあってもいい。園長会議で検討して参る。

④周知方法
こんの 「非定形利用」など利用項目がわかりにくい。就労利用、兄弟行事利用等分かりやすい項目に整理を。

児童青少年部長 今後、利用項目を整理して充実したものにしたい。

こんの 利用項目を整理した上で、新宿区のものを参考に冊子はもっと丁寧に。

⑤保育士確保
こんの 待機児童に取り組む自治体では、独自の保育士確保策を打ち出している。23区と財政規模は違うが、戸田市としても独自の策に取り組むべきではないか。

児童青少年部長 新制度のもの処遇改善加算が設けられている。市においては研修の拡大や子育て支援員養成研修を行い正規保育士の労働環境の改善を図りたい。家賃補助については、慎重に検討する。

こんの 子育て支援員は大いに期待する。家賃補助は比較的若い世代には魅力だが、すでに世帯を持っている人、潜在的保育士の方にとっては短時間勤務等の働きやすさもあるのではないか。

児童青少年部長 働く方の希望に即して短時間勤務も取り組んでいる。支援員も正規職員のサポートをしてもらうことも検討している。

―――
昨年夏からのお茶会やアンケートでいただいたご意見を集約したものです。これまで把握されていなかった利用状況の正確な把握と今後の制度改善、キャンセルの有効活用、0歳児の小規模保育での受入れの制度活用、求職活動の明記、就労条件を「原則週3日」から「原則平均週3日」への緩和、裁判員裁判等の利用、利用案内の充実、連絡シートの導入等前進できたかなと思います。一時保育は「待機児童」の外にある問題ですが、もはや「一時保育」ではなく「準保育園」といっていいような受け皿となっていると思います。今回の質問で少しでも良い方向へ進むことを願っています。

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