(2)まず、何をしたらいいのか?
「防災対策をしよう!」と思い立ったのはいいけれど、まず何をすればいいのか?
すぐに思い浮かぶのは「避難リュックの準備」でした。
ですが、各種研修会などで学んだのは「まずは生き延びること!」。
防災訓練などで炊き出しの練習などもしますが、「避難所に傷一つなく無事に辿り着けるか」を考えなければならないそうです。←昨年の議員研修会で学びました。当たり前のことですが、目から鱗。
そこで、何から始めればいいのか?を整理して考えました。
避難リュック?その前に耐震化が必要だな、あれ、でも災害は地震だけではないぞ、水害や火事もある・・・、いったい何から始めればいいのか?を改めて考えました。
「災害」と一口でいっても、地震、水害、津波、土砂災害、豪雨・豪雪、火事…と様々あります。
インターネットや雑誌で「防災対策」を調べると多くの情報が載っていますが、全国一律の情報なんでね。でも、地域によってどんな災害に備えるべきかは、大きく異なると今更ながら気がつきました。
これを実感できたのは、私が市議として全国に行政視察に行かせていただけたことが大きいです。
全国の優れた防災対策を視察させていただきましたが、インターネット等で情報を見る以上に、現場に身を置くと大きく実感できるのです。
例えば大阪では、市役所で話を聞いたあと、町に出てみると街並みの奥に見える山々の中腹当たりまで住宅地が入り込んでいるのがわかるのです。そういう状況を見ると、「ああ、ここは土砂災害に気を付けなければならないな」というのがわかります。
あるいは、海の近くの潮の香りがするような町では、「ああ、ここは津波が怖いな」というのがわかります。
そうした目で、いざ自分の住んでいる戸田に目をやると・・・
まずは<地震>
関東地方等でマグニチュード7以上の地震が30年以内に起きる確率が70%と言われていますね。地震対策は必須でしょう。地震対策をすることで停電や、自宅避難をしなければならない状況への対策もできます。
そして、戸田市の場合は特に<水害>
荒川の下流域に位置し、戸田市のハザードマップでも特に水害を取り上げています。常総市での水害も、鬼怒川上流に大雨が降ったことにより、下流域の房総市が水害に遭いました。これをもたらした雨雲があと数十kmずれていたら、戸田市が同じような水害に遭ってもおかしくなかったそうです。戸田市の地域性からいえば水害対策も必須でしょう。
自治体ごとで地形や気候が大きく異なりますので(戸田市は平べったい平板な土地ですが、お隣の志木市等は起伏がある地形ですね)、自治体の特徴は各自治体で出しているハザードマップ等を参考にするといいかと思います。
〇県内市町村地震ハザードマップ
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0401/jishinhazado.html
県内のハザードマップが一覧になっていて、各地域の特徴もあるのがわかります。
大阪府箕面市ー山の中腹まで住宅地が入り組んでいるのが
視察資料ー防災改革と防災体制
奇跡の一本松(陸前高田市)