《連載》我が家の防災を考えるーⅡ地震対策(1)家屋倒壊
では、さっそく地震対策について話を進めていきましょう。
地震対策といって、まっさきに思いつくのが避難リュックの準備です。
私も避難リュックを買いそろえよう!と意気込みましたが・・・ちょっと待った!避難リュックの前に”生き延びること”が大切です。
阪神大震災では、亡くなった6400人余りの方のうち8割以上の方が家屋倒壊・家具転倒によるものだったそうです。
最優先すべきは、家屋倒壊・家具転倒だと考えました。
(1)家屋倒壊
これは住んでいる建物によって対策が異なってきます。私はマンション(平成4年竣工)に住んでおり、マンション自体の耐震化はされている(はず)なので、家屋倒壊対策のために個人でできることは限られているように思います。
他方で、戸建て、木造アパート等、それぞれの住宅状況によっては耐震化が必要な場合もあるでしょう。
家屋倒壊については、戸田市でも補助制度があります。これは戸田市独自事業で平成32年度まで延長しました。
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既存住宅耐震診断・改修補助金制度
〇対象建築物 1981年以前に着工された一戸建て住宅または共同住宅
〇補助金額
耐震診断
・一戸建て住宅または木造共同住宅は、耐震診断に要した費用で、かつ、10万円を限度額とします。
・木造以外の共同住宅は、耐震診断に要した費用の2分の1以内で、かつ、一戸当たり2万円とし、一棟当たり100万円を限度額とします。
耐震改修
・一般耐震改修…木造住宅で、要した費用の3分の1以内で、かつ50万円を限度額とします。
・簡易耐震改改修…木造住宅で、耐震シェルター等の設置に要した費用の2分の1以内で、かつ20万円を限度額とします。
〈参考〉戸田市役所―既存住宅耐震診断・改修補助金制度
http://www.city.toda.saitama.jp/…/matidukuri-taisin-shindan…
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担当課に確認すると、耐震診断は一戸建ての場合は補助金で賄える程度だそうです。利用実績は年1件くらいとのことです。耐震改修については一般改修の今年の利用実績はなく、多くは耐震化か建て替えかで迷い建て替えを選ぶ方も多いそうです。簡易耐震改修、耐震シェルターは今年新たに始めた補助制度ですが、いまだ利用なしとのことです。確かに自宅に耐震シェルターを置く方はそう多くはないのかもしれません。市町村が耐震シェルターの補助金を出すというのは全国的にも珍しいと思います。
耐震シェルター(戸田市役所)
防災用品