戸田市の学童保育室の現状
コメントをいただきましたので、改めてお知らせいたします。
戸田市の学童保育室の待機児童は、平成平成25年度は0人だったものが、この3年間で急増し、平成26年度54人、平成27年度41人、平成28年度45人です。
今年度の待機児童の内訳は、戸田東小学校20人、新曽北小学校5人、美女木小4人、芦原小学校16人です。特に戸田東小、芦原・新曽北小、美女木小で増えています。マンション等の建設による児童数増とリンクしている印象です。
学年の内訳は、1年生が10人(戸田東小4人、新曽北小4人、芦原小2人)、2年生が1人、3年生が16人、4年生が14人です。特に地域によっては1年生でも待機児童が出ていることは問題です。
待機児童というと保育園ばかりが注目されますが、私は学童保育室の待機児童も大きな問題だと思っています。
現地も見学させていただき、これまで何度も議会等で取り上げて参りました。
〇[市内視察]新曽北小学校学童保育室
https://konnomomoko.com/activity-report/assembly/6240/
〈これまでの主な取組み〉
★閉鎖中のこどもの国学童保育室の開放(利用条件緩和)
https://konnomomoko.com/activity-report/news/5837/
→現に待機児童が数十人出ていて、事業者側がバスを出してでも受け入れると言っていたにもかかわらず行政がこどもの国学童保育室を閉鎖したのは極めて問題です。学区外の学童保育室に児童を通わせることについて学校側と協議がまとまらなかったことが問題の一つと聞いていますが、敷地外に施設を建設する時点で分かっていたはずで、構想から開設までに協議すべきだったと思います。ただ、指摘後、早急に利用条件を緩和した形で開放していただき、その後も引き続き活用していただいているのでなんとかよかったと思っています。
★行政と市内学童保育室(公立、民間、指定管理者)の意見交換会
https://konnomomoko.com/petition/7329/
→市は今後の学童保育室の需要については民間事業者を誘致していく方針ですが、私から見ると市の民間事業者に対する対応も疑問を感じることが多いのは否めません。確かに民間事業者側にも非がある場合もあるのでしょうが、そもそもの信頼関係が薄いようにも感じます。同じ市内で学童保育室に携わる方々が一同に会する場を持つことで少しずつ信頼関係を築けるのではないかと期待しています。今年度は更に学校も入った形で実施予定です。
★国・県の補助金の活用(新規開設、処遇改善、送迎費用等)
https://konnomomoko.com/activity-report/assembly/10196/
→国・県では子育て政策の一環として様々な補助金を出しており、一部市が活用しているものもありますが、民間事業者等が必要な補助金メニューについては手挙げをしていませんでした。市が自己資金で行っていたものの中で、国・県の補助金を使えるものもありました。新規開設、処遇改善、送迎、延長受入れ等について国・県が提供している補助金を積極的に活用するべきだと取り上げ、当初なんとか来年度予算で使えるよう準備中です。
最後に、今回の6月議会では、市長から「保育園・学童保育室ともに待機児童ゼロを目指す」というゼロ宣言も聞き出すことができました。
保育所については待機児童ゼロ宣言をしている自治体が多いですが、学童保育室についても待機児童ゼロ宣言をした自治体はとても珍しいと思います。
現在40人以上いる学童保育室の待機児童が来年度ゼロになるか、正直難しいところだと思いますが、国県の補助金も活用し民間事業者のお力もいただき、何とか減らしていけるよう取り組んでいこうと思います。
待機児童数はもちろんのこと、全児童対策(品川区がモデル)、4年生以上のニーズの確認、保育の質等取り組むべき課題は多いと思っています。
〇〈会派視察〉すまいるスクール@品川区を視察
https://konnomomoko.com/activity-report/assembly/5528/
市としても、急増する子どもの数と、その時その時の対応に追われて難しいところもあるのでしょう。
担当課の皆さん、現場の皆さんのお力をお借りし、今後も一つ一つ取り組んで参りたいと思います。