市内の方から「歩いて通勤しているが、自転車のマナーが悪い。市民が交通マナ－を守って運転する環境を整えて頂きたい」とメールを頂きました。
戸田市は特に自転車の利用者も多いことから、自転車のマナーについては非常に多くのご意見をいただいておりますので、改めて現状と対策についてヒアリングを行いました。

●市内の自転車事故の現状について
《市役所へのヒアリング概要》
・自転車事故、死亡事故に関しては警察から情報提供等を受けているものの、それ以外の事故には提供が得られない。
・情報提供のない事故に関しては、警察による「事件事故発生マップ」等で確認しているのが現状である。

「事件事故発生マップ｣は過去三年間の埼玉県の交通事故等を確認することが出来ます。
◯事件事故発生マップ
https://webmap.police.pref.saitama.lg.jp/…/infopage.html

《警察ヒアリング概要》
過去三年間の市内における自転車事故死傷者数は下記の通りです。

【令和元年～戸田市内における自転車事故死傷者数】
〇死傷者の年別推移
令和３年　死傷者数86人（死者1人）　全事故に占める構成率32.7%
令和２年　死傷者数109人（死者1人）　全事故に占める構成率34.1%
令和元年　死傷者数121人（死者0人）　全事故に占める構成率32.9%
合計　死傷者数316人（死者2人）　全事故に占める構成率33.2% ※県下平均　24.5％

〇当事者別死傷者数
令和３年　第一当事者　死傷者数5人（死者0人）　構成率41.7%
第二当事者以下　死傷者数81人（死者1人）　構成率32.3%
令和２年　第一当事者　死傷者数13人（死者0人）　構成率50.0%
第二当事者以下　死傷者数96人（死者1人）　構成率32.7%
令和元年　第一当事者　死傷者数14人（死者0人）　構成率77.8%
第二当事者以下　死傷者数107人（死者0人）　構成率30.6%
合計　第一当事者　死傷者数32人（死者0人）　構成率57.1%
第二当事者以下　死傷者数284人（死者2人）　構成率31.7%

このことからすると、やはり戸田市では自転車事故が県平均よりも多いことがわかります。

●マナー向上のための取り組みについて
《市役所ヒアリング概要》
①毎月10日に｢自転車マナーアップの日｣として、市と警察、協力団体らと共に啓発活動を行っている。
②小学4年生向けに、蕨警察署と協力して自転車の運転免許証を交付する活動を行っている。
③中学生向けに3年に一度、スタントマンによる事故の再現(スケアード・ストレイト)活動を行っている。
④電柱幕等によるマナー啓発は市内で都度行っている。
※新型コロナウイルスの影響により、①～③は現在行われていないとのことでした。

《警察ヒアリング概要》
県警察で実施している主な自転車事故防止対策として以下の通りです。

【児童・生徒対象】
〇子供自転車運転免許制度
〇中･高等学校生自転車運転免許制度
〇埼玉県高校１年生自転車安全運転講習会
〇私立高校生自転車運転免許制度
〇自転車マナーアップ推進校
〇スケアード・ストレイト教育技法による交通安全教育
【成人対象】
〇サイクルマナーアップ＆セーフティ推進企業
【高齢者対象】
〇高齢者自転車安全講習制度
【全年齢対象】
〇自転車運転者講習制度
〇自転車通行環境の整備

ご意見者の方から頂いたマナー向上のための横断幕等についても、一定程度の効果が見込めると思いますので、引き続き周知啓発を求めていきたいと思います。
自転車マナーについては戸田市にとって重要な課題だと認識しておりますので、引き続き取り組みを求めていきたいと思います。