先週末は、静岡県で書道の合宿に行ってきました。
「書道を勉強したい!」と習い始めて早2年目、今夏で2年間のコースを修了します。
最後のコースの合宿では、朝6時半からの写経に始まり、一日中朝から晩まで卒業制作を書いていました。
私が卒業制作に選んだのは、欧陽詢の「九成宮醴泉銘」です。
寸分のすきもない緻密な形と格調の高さが、古くから「楷法の極則」と言われている作品です。
もともと楷書が好きなので、初めて「九成宮醴泉銘」を見たときに、なんて綺麗な字だろうとうっとりしましたが、その作品の背景を知り、更にうっとりしました。
それは、唐の太宗が避暑に訪れた九成宮で、妻と散歩中に醴泉つまり甘美な水の流れる泉を見つけ記念碑を立てたというものです。
太宗は徳が高く、質素倹約を好んだため、人民にも広く愛され賢政を行ったという詩です。
私も政治の世界に身を置く一人なので、その立場からも素敵な詩だなと思っています。
ぜひ皆さんも「九成宮醴泉銘」を読んでみてくださいね!
全文訳はこちらが参考になります。
http://brush.art.coocan.jp/J1010.html
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